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LUZの熊野古道案内

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2007年 12月 03日

熊野の旅 やり玉に上がる人工林

 紀州は林業の国です。
 古くは江戸時代から有料材の産出地として名をはせ、難波や江戸の家を建ててきました。
 その林業が壊滅しています。
 
 熊野古道も残っているのは峠道だけですから、山の中ばかりです。従って、回りはほとんど人工林です。
 どんなに巨木に見えても屋久島と違い人工林なのです。
 この美林は営々と続いてきた里人の手入れが生み出したものです。
 しかし、その美林になる手前の50年生以下の山はどんどん荒れています。
 木材が余ってしまってどうしようもないのなら、ある意味で仕方の無い話ですが、余って暴落したのではありません。
 無制限に外材を輸入した結果なのです。
 おまけに、その何割かは現地で盗伐されたもののようです。
 ジャワでボルネオで・・・日本軍がてこずった密林はほとんど姿を消しました。熱帯の再生不能なジャングルを破壊しつくしたのです。
 同じように、再生不能なシベリアの森林も荒涼たる沼地に変え続けています。
 日本材は基本的には中小企業が供給を担っています。片や外材は商社と言う大きな所が担っています。その政治力の差は歴然としていました。

 国敗れて山河あり・・・などと言いますが、こうした無計画な売国奴によって、国は売られ、山河すら荒れ果てようとしています。
 日本の田舎は、その基盤を山に置いてきました。山があればこそ、自給自足も成り立ってきたのです。
 土木などと言うものは一過性のもので基盤にはなりません。同じように世界遺産などは生活の基盤たりえません。

 たまたま据えつけてあったビデオカメラの前で大きく抜けた山肌が落ちてゆくのが、時々放映されています。
 あの吉野のような事が、何所で起きてもおかしくなくなって来ています。
 私の目で見ても、熊野古道の横の山でも危険な所は見かけられます。
 看板を立てたり、手すりを作ったりの金は使っても、その山を危険でなくなるようにする方向には金は使いません。
 でも、このおかしな使い方には、『地域振興』の錦の御旗が立てられているのです。

 自国の資源を使おうともしないで放置して置きながら、最近では、『人工林を拡大したことが悪い・・・』と、林業が悪いがごとく報道する所まで出て来ています。
 『熊野古道』を守ってきたのは、ほかならぬ、『紀州の林業』なのです。
 その林業との軋轢まで生み出す・・・
 どこか狂っているようです。
 『信じれば救ってくれる・・・』はずの『熊野の神仏』も、あきれ果てていることでしょうね。
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カメラは コダック・メダリストII・エクター100mm
この範囲です

by je2luz | 2007-12-03 11:21 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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