LUZの熊野古道案内

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2007年 11月 11日

熊野の旅 まだまだ大きすぎる・・・

 この沖にもサンマが廻ってき始めたようです。
 スーパーの鮮魚コーナーに『二木島港産』と書いたものが並びました。
 少々大きいですね。
 太っていますね。
 普通なら、大きくて太っていれば、『良い型』で喜ばれるのですが、ここではあまり喜ばれないのです。
 大きくて太っていても、三陸沖や銚子沖のようには脂は乗っていません。生のまま・ぶえん(無塩)で焼くのなら、後片付けが大変で、マンションでは禁止されるような脂だらけのほうがおいしいです。
 サンマはここまで南下してくると、脂が落ち始めるのです。
 サンマの丸干しや寿司には脂ぎったものは具合が悪いです。
 酢で締めようにも酢が効かない、塩をしようにも塩が効かない・・・なのです。
 そもそも、脂の落ちたサンマしか捕れないし、そのままではおいしくないし・・・と言うことで『寿司』や『丸干し』が発達したのだと思います。
 つまり、この辺で脂が乗っているというもんは中途半端な物が多いのです。おまけに、この時期になると、都会の消費地では『サンマ』はいささか食べ飽きてしまった頃です。
 これから先になると、地元の人の関心は、『脂が落ちるかどうか・・・』なのです。
 昔ほど家で『サンマ寿司』を作ることがなくなっていますが、作るにしても、買って食べるにしても脂が落ちないとおいしいものは口に出来ません。
 丸干しは今でも安くて良いサンマが出ると自分で干す人が結構居るくらいです。それだけ、まだ生活に密着しているのですね。
 これも、私が子供の頃に比べると随分減りました。昔は、数こそ違えども、家々の軒先にサンマの『青いすだれ』が出来たものです。その横には渋柿を吊るした『橙色のすだれ』が並んだものです。こちらも、あまり見かけなくなりましたね。食べさせる子供や孫が居なくなりましたからね。ついでに、隣に藁に通してサツマイモのふかしたものを輪切りにして干す『黄色いすだれ』まであった時代もあります。
 ここだけの話では無いのですが、生活が全国均質化して来ています。観光用に無理やり地方色を探したり、演出したり・・・寂しい話ですね。
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 カメラは ツァイス・コンタフレックス
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by je2luz | 2007-11-11 11:55 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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