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LUZの熊野古道案内

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2007年 11月 06日

熊野の旅 観光・・・金食い虫の誘惑

 日本全国、一体どれだけの無駄遣いが『観光振興』とかの名目でなされてきたのでしょう?そして、これからも、使われ続けるのでしょうね。
 破綻したおかげで一躍有名になった夕張市も傾くきっかけを作ったのは、ほかならぬ『観光振興』だったのです。
 他所様のことを言わなくても、ここ三重県でも、伊勢志摩はもちろん、東紀州、県北などにつぎ込んで消えていったお金は恐ろしいものかと思います。
 今は、めったと使われない『県営アリーナ』が残されている『祭り博』なんてのもありました。前の前の知事の御世だったかと思います。『伊勢戦国村』とやらの隣に突然現れたパビリオン群、そして、半年ほど営業して取り壊す愚の骨頂のようなイベントをやらかしました。
 県内全域で、町内会、婦人会、老人会などを動員して行く可能性も無い人たちに前売り券を半強制的に売りつけて・・・『赤字にはならなかった』と胸を張っていました。
 準備にかかった公務員の人件費、運営中に動員された公務員の人件費なども採算ベースに関係なしです。まさに、県民の財布に手を突っ込んで、主催者の自己満足を得ただけのようなものでした。
 こうした大型イベントでは北海道の『食の博覧会』とか瀬戸内大橋完成時の『瀬戸内博』などは失敗の代表格でしょうね。
 それでも、お役人も各地のお歴々もこうした企画が大好きですね。
 半年営業するために馬鹿な投資をし、半年のために若い女の子をはじめ臨時に大勢を雇用しすぐに放り出す・・・振興にも何にもなりません、土方、建設業が稼ぐだけです。それも、大手の所だけです。出向したお役人には戻る所はありますがね。
 近い所では、『世界遺産』もこれですね。
 『遺産を守る』よりも、便乗して『観光振興』と言う名のお金を垂れ流す・・・
 三重県も県南にお金を放り込んだので、バランスの関係で今度は県北の方で何かを画策しているようです。
 『費用対効果』を言うなら、人が来ない観光地に入れる、箱物やハードのお金は随分効率の悪いものです。地元民の福利厚生にもならないのに・・・
 麻薬や魔法の呪文のように、お役所の財布の紐を緩めさせる『観光振興』などと言う言葉はたいした物です。
 悪女と一緒でいくらつぎ込んでも・・・なのですがね。
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by je2luz | 2007-11-06 11:24 | 熊野


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