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LUZの熊野古道案内

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2007年 10月 17日

熊野の旅 夕日 熊野市木本町

 秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いとちかうなりたるに、からすのねどころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などのつらねてたるが、いと小さく見ゆるはいとをかし。日いりはてて、風の音、虫の音などいとあわれなり。
 などと少納言さんは書いています。
 たしかに、秋の夕暮れはなんとなく風情のあるものです。
 さしずめ・・・
 そこはかとなく、昔のことなど偲ばれ、涙の思わずおつるなど、いとあはれなり・・・でしょうね。

 紀伊半島の東半分は基本的には東から南が海で背後は山になっています。夕日が地平線に沈むほどの平野はありません。
 ここ木本でも前の海以外は山また山です。
 七里御浜に出て居ると、朝日の時は海を照らして登ってきますが、夕日ははるか高野山方向の紀州連山のかなたに沈みます。
 西方向の山は結構遠いので低い山並みに見えます。そして、日没も結構遅くなります。いわゆる気象台の日没とあまり変わりません。
 朝も早いですから、七里御浜よりの所は山が迫っている割りに日照時間は長い所です。

 この地方、トンビとカラスはやたらと多いので、少納言さんの言うように、「三つ四つ、二ツ三つなど飛び急ぐさへあはれなり」と言う風情を通り越して、「からすども数集まりて、ぎゃあぎゃあ、かあかあ騒ぐ様、いとわろし」と言う日もあります。
 以前にも書きましたが、穏やかな川や湖の無いせいか、水鳥の少ない所で雁や鴨もあまり見かけません。
 少納言さんが熊野に住んでいたら、この項はかなり違うものになっていたかもしれません。

 それはさておき、浜辺で夕日を背中に受けながら四方山の話を朋輩と話して過ごした時代もありました。
 早いものですね。もうかれこれ半世紀も昔の話です。
 見渡す景色はその間ほとんど変わっていません。
 ここが『御浜街道』と呼ばれた時代ともあまり変わらないのかと思います。
 違うのは、夕日の沈むのを見て、手を合わせる人や、熊野三山、高野のお山を思う人がほとんど居なくなったことでしょうね。

 それでも・・・
 秋は夕暮れ・・・です。
 こちらに来られたら、風雅他のひと時を七里御浜の波打ち際で過ごすことをお勧めします。
d0045383_10562639.jpg

 同じ海岸線でも岬にある磯崎町では西に海があり、海のかなた紀州連山の方に沈みます。
 ここにも民宿があります。
 夕食の前に防波堤からこうした景色が見られると思います。
カメラは フジGS645S
 

この範囲です

by je2luz | 2007-10-17 10:59 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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