LUZの熊野古道案内

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2007年 10月 05日

熊野の旅 花の窟神社 お綱掛け神事 3

 花の窟神社のご神体は大きな岩山ですが、古事記の神話によるとここはお墓だそうですから、普通の神社と少し趣が違います。
 時代が下ると権力者の墓は古墳などになり純然たるお墓になっています。
 まあ、死んだのが天皇とかではなく神様ですから別格なのでしょうね。ここは神社になっています。
 そして、『お綱掛け神事』で張りかえられている『綱』は神域など結界を示す『しめ縄』とは趣が違います。
 形は荒縄を三本ほど合わせたものです。途中に同じように藁で作った飾りがぶら下がっています。観光客の方が見上げる『綱』についている飾りはこれです。少し変わったしめ縄に見えます。
 しかし、「お綱掛け神事」当日に張り渡される時には、この『綱』に菊の花などのきれいな花が一杯差し込まれて装飾されます。明らかに『しめ縄』ではないですね。
 墓所から下ろされた綱をみんなで引っ張って、松の枝にかけ、松の根元に縛って地上と結ぶのです。
 崖の上に居るはずの神様が地上に降りてくる『花道』を掛けている感じですね。
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 『綱賭け』自体も自由参加で大層な白い衣装や法被など要りません。普段着で参加できます。
 この綱に触れると『ご利益』があるとかいわれています。 
 神様と直かに結ばれている綱を引っ張っているのですからね。
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 このように空中に高く持ち上がった状態で、綱を掛けるコンクリート柱の方向に移動し、『もうちょい左・新宮方向』とか『もうちょい右・木本方向』と調整して引っ掛けますが、風さえなければみんなから見えているので割とスムーズに掛かります。
 堤防に上で合図をする人は居るのですが、声は届きませんので手の合図が主になります。どちらかと言うと引っ張り手の自主判断が大きい感じです。
 綱を掛け終えたら、もう一度国道42号線をほんの少しだけ通行遮断して綱の尻を境内に戻しくくりつけるために作られた短い柱に巻きつけて止めます。
 『お綱掛け神事』自体はこれにて終了になり、この後は、神域で、初日の写真に出ていた女の子たちの『浦安の舞』の奉納などが行われます。
 社殿も無く、常駐の神主さんも居ないのですから。当然『巫女』さんは居ません。だから、奉納の舞は小学生によって舞われます。この年代の乙女が本来の『巫女さん』の姿なのでしょうね。
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カメラは フジカST605N+シュナイダー・クルタゴン35mm
この範囲です

by je2luz | 2007-10-05 11:15 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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