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LUZの熊野古道案内

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2007年 09月 26日

熊野の旅 中秋の名月

 昨夜は中秋の名月でした。
 今年は名月を眺めることのできた所が多いようです。
 『月』と言うものは地球に近いだけあって、天体の中では桁違いに大きいです。
 桁違いに大きく見えるのに、太陽の光を反射するだけですからそのそこの明るさしかないし、温かみがありません。
 大昔から、どこの文明でも、昼間の『太陽』と、夜の『月』が神としてあがめられて来ています。そして、扱いが少し違うにしても、ほとんどの場合、太陽が『陽』で、月が『陰』ですね。こうなるのは、まあ、当然のような気もします。
 月は定期的に満ち欠けするので、それを基準に暦を作ったものもあり、日本では昔、それを使っていましたね。動物は月の満ち欠けの影響を良く受けると言いますが、日常生活ではやはり昼間の太陽の影響の方が大きいですね。季節と言うものの変化はそちらで決まりますからね。
 月を基準の『太陰暦』では季節とのずれがどんどん大きくなり、『閏月』なんてのまで挟まないと辻褄が合わなくなるのです。『太陰暦』が廃れたのも当然でしょうね。
 昨日はその『太陰暦』・・・『旧暦』の8月15日でした。月の満ち欠けに関しては『旧暦』の法が分かりよいですね。なにせ『月の満ち欠け』が基準なのですから・・・

 私が育った頃には飛鳥村(現・熊野市飛鳥町)にはすでになくなっていましたが、その昔には、『おたばり』とか言う行事がありました。
 これは、『十五夜』の晩に、子供たちが『旦那衆』(だんなし)の家を廻って、お供えしてある団子やふかし芋などをもらってくるものです。行事はなくなっていましたが、話だけはじいさんに聞いたことがあります。
 『おたばり』とか言っていたのは、この辺では、仏様や神様に供えてあるものを下げていただくのを『たばる』と言うからでしょう。この『たばる』は『賜る』と同じで古い言葉なのだと思います。
 子供たちが廻る習慣は消えていても、縁側に文机などを出し、ススキや萩を生け、三宝に団子を載せ、サツマイモだなんだかんだと秋の実りも備える習慣はまだ残っていましたね。
 こうして、お月様を迎えるのは、やはり、『縁側』でないとうまくないですね。
 私の家のベランダからは月の出が見えます。澄み切っているときには海を照らしながら月が昇るときもあります。きれいな物ですが・・・そこに、ススキを飾っても・・・
 縁側のある家で育ったから、ベランダの月はきれいでももう一つの感じになるのかもしれませんが、違うのは間違いないと思います。
 日本の家から縁側が消えて言った分、名月も遠くなったような気もします。

 この各地にあった、名月の晩の『おたばり』のような行事もどんどんなくなって言ったようですが、この辺りでは御浜町市木地区には残っているようです。そして、今でも子供たちが家々を廻っているそうです。
 地域と子供の繋がりが、まだ残っていると言うことですから、良い事ですね。
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   紀伊市木駅
 カメラは バルダ・バルデックス
この範囲です

by je2luz | 2007-09-26 12:17 | 熊野 | Trackback | Comments(4)
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Commented by KR-1 at 2007-09-26 19:05 x
市木出身の者です。(今は大阪)今でも子供らは
「たーばらーしてー」と芋や菓子を貰いに廻っているんですね。
子供時代に志原や上市木、神木のあたりまで兄と
自転車でたばりに廻っていたことを思い出しました。
市木駅も懐かしいです。
毎日必ずこのブログ見ています。写真も楽しみにしています。
Commented by je2luz at 2007-09-29 23:22
 今年は痛ましい事故がありました。
 子供だけではなく保護者と一緒だったのですが・・・
Commented by KR-1 at 2007-10-01 09:18 x
昨日9/30小学生の息子達の運動会
(結局、雨で延期でしたが)だったので
母が市木から大阪に来ており、そのときに
この事故の話を聞きました。かなり詳しく。
最近、物騒なせいか親が子供達を車に乗せて
「たばらして」をするのが主流、というのを聞き
驚きました。安全に「たばらして」が出来るよう
そうしているはずなのに本末転倒や、と母も嘆いて
おりました。来年からなにかしら規制が入るか、
中止するとかになってしまわないか心配です。
…とはいえ私にはどうすることも出来ないんですがね。

子供らだけで自転車や徒歩で菓子、芋の入った袋を提げて
「たーばらーしてー」と家々を廻る、ってのは
もう無理なんですかね…
Commented by je2luz at 2007-10-01 17:02
 親や祖父母が車で動く方が小さい子には危ないんですよね。
 あの都市の子供の事故は集団登下校の時に突っ込まれる特殊な場合を除くと、今回のようなケースや自宅車庫とかの事故が多いんです。
 子供が油断していますからね。
 昔のように年上から下まで、ガキ大将が引率する方が子供たちは緊張して注意を払うので安全なのです。
 ただ・・・今の子は同級生とだけ行動するので低学年はやっぱり危ないですね。


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