毎年のことですが、『基準地価』が発表されました。
物価指数以上にピント来ないものではありますが・・・
事業をやっている人にはこれが下がると困ることがありますね。なにせ、日本の会社は借金経営で、銀行が貸すのは不動産担保の分だけですからね。
田舎は経済活動の低下と不動産価格の下落のダブルパンチで零細企業はとうの昔に貸しはがしにあっています。
毎年出る『基準地価』と三年に一回改定の『評価価格』には違いがありますが、どういうわけか固定資産税の課税基準になる評価の方が下げ渋ります。不思議ですね。
熊野市の土地価格はどんどん下がり続けています。中心部はもちろん下がっていますが、山間部では引き取り手が無いくらいです。
たまに、『文化人』がやってきて言え探しをするようですが、放置された土地があっても売り手が居ない状態です。
今回の『基準地価』で新聞に載ったもので三重県下で一番安かったのは熊野市内でした。
熊野市紀和町大栗栖ですが、表示が『1』です。つまり、平方メートル当り1000円と言う表示です。これ以下が無いから『1』になります。役所の予算と一緒です。基準単位が千円ですからね。
ここは元は南牟婁郡紀和町だったのですが平成の大合併で熊野市に入りました。だから、市としての基準のひとつになったのです。
実勢はおそらく田地田畑、家屋敷込みで坪にしても数百円なんて所があるでしょう。全部で1000坪しかないとすると500円なら50万円です。
よそに出ている地主さんが土地を売るために帰省してなんてことをしていたら手元に金は残りません。そんな土地を世話をする不動産屋も居ません。運がよければ世話をする人にめぐり合えるだけです。だから、土地が安いですからおいで下さいなんて気軽には言えないのです。
でも・・・面積にすれば熊野市の90%が山林で平地の3/4は超過疎地区です。しかし、車で30分も走れば熊野や新宮のスーパーに着きます。動物園に行かなくてもうまく行けば自宅の庭に猪や鹿も遊びに来ます。それなのに・・・『1』の表示なのです。
北海道の原野と同じくらいでしょうかね。
いかがですか?夢の畑つきマイホームが手に入るかもですよ。
山の中でも今のところは学校もあります。
カメラは
ツァイス・コンタフレックスIV+プロテッサー35mm
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