大馬神社は
「おおま」と読みます。これも馬が付く最古に神社という説もあります。
浜街道の入り口、木本と花の窟の間に流れる『井戸川』の上流にあります。この川は熊野灘に面した急峻な山から流れ出てほんの数キロで太平洋にそそぐものです。そんなに短い川でも水が切れることはありません。
その川に支流のひとつをたどると突然大きな
岩倉と滝が出現します。それが大馬神社です。うっそうと茂った杉の大木の陰から恐ろしいような岩とその脇から流れ落ちる見事な滝・・・古の人がそこに神を見ても不思議ではないところです。
熊野の『花の窟神社』『産田神社』『大馬神社』の三社の中では一番しっかりした神殿と拝殿を持っています。ここには神主さんが居られますが、熊野の三社は全て民間信仰の対象になっていますから、随分遠くからのお参りと寄進があるようです。
国道(浜街道)から分かれて3Kmくらいのものでしょうかね。途中から500m位は未改修の狭い道ですが、対向する車はほとんどありません。
神域の入り口には駐車場が用意されています。駐車場から滝と拝殿まで約300mくらいです。神域の木立と滝と岩に圧倒されることだと思います。
日本古来の神は自然そのものであることが実感できる場所です。信心心とは別のものだと思います。