熊野市の昔のメインストリート、木本町本町通りの石畳化計画の工事が一休みしています。秋には入札して次の工区に掛かるのではないかと思います。
この本町通りは熊野古道・伊勢道の浜街道の端っこになっています。
江戸時代の古地図によりますと、この本町通りにはほとんど家がありません。
木本は木本(鬼之元)浦で今で言う親地町(おやぢまち)当たりに集落が固まっている漁村でした。
前にも書いたように、木本の海岸線は熊野川から流れ出た砂利を黒潮が運んで積み上げた陸地ですから、下は砂利です。つまり、浜とあまり変わらないのです。だから、井戸を掘ってもまともな水は出ません。
こうした条件なので、水がないので民家もない道筋でした。
我が家も冷房のチラー用に井戸を掘りましたが、普段は何とか真水なのですが、海が荒れて浜の真ん中くらいまで打ち寄せると、塩気が入ってきます。隣の家は井戸水で池を作っていましたが、こんな時にはポンプを止めないと鯉がアップアップしてきました。
道はあれども町並みがないという片田舎だったわけです。
とりあえずは本町の二丁目から新出町までが石畳になりました。
長方形の人口石が整然と敷き詰められています。街灯もナトリウム灯の新しいものになりました。
県の言う『地域活性化』の土台が完成したのでしょうね。商店のほとんどない商店街と言う珍しい商店街ですが・・・
せめて残っている商店には・・・跡取りがいる数軒には頑張ってもらわないと・・・
完成していない完成式の記念品の団扇です。写真のギャラに紅白の餅と一緒に頂きました。
全行程はこの範囲です