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LUZの熊野古道案内

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2007年 07月 31日

熊野の旅 熊野市立飛鳥小学校 2

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 これは昔の校門から今の校舎を眺めたものです。
 山間に白亜の校舎がそびえる絵図は良く見かけるものです。これを、『立派』と言うひとが田舎では多いのです。
 『飛鳥小学校』の前の校舎は、太い柱を使った、実に立派な木造校舎でした。しかし、老朽化が進み、廊下の板が割れたりするし、当然木製の窓ですから隙間風も入る状態でした。
 過疎が進行し、本来なら学校統合すべきなのですが、この事業は非常に困難なもので、父兄とか幼児を抱えた若い世代の賛同は得られても。最早子育てに関係なくなった世代のノスタルジックな反対論は説得のしようの無いほど強いものでした。そこで、この貴重で立派な木造校舎を保存してきちんと使えるようにする『大改修』を企てました。
 『大改修』は「手直し」とは違い、ものすごく金のかかる事業になります。その代わりに、改修を終えた校舎はこれからさらに50年も余って使える、快適な木造校舎に生まれ変わります。もちろん、隙間風が入ったりはしません。
 学校の改修だとか改築はまさに『補助金』の塊です。熊野市立といっても熊野市一存では何も出来ません。『県』の認可をもらい『国』に取り次いでもらう図式です。
 この大改修は、全く運良く「県」の許可の内定をもらいました。
 しかし・・・『しかし』なんです。
 この計画を地元の打診したところ・・・
 『いまどき木造のぼろ校舎は無かろう・・・』
 『他の学校は鉄筋コンクリートの立派な物を立てて居るのに、大又はぼろで居れと言うのか・・・』
 などと、これも父兄ではない地区の役員さんたち、おじいちゃん連中の反対が続出して来ました。
 言い出しっぺもその時の市の係りもこの学校のOBではなく、一つ下流の『小阪小学校』のOBだったのも悪かったのかもしれません。
 『お前ら、小阪の学校はコンクリートでちゃんとしといて、俺らのはせんのか・・・』
 と、言う論法でした。
 一部では、この古い木造校舎の価値と良さを理解できる地元の人もいたのですが駄目でしたね。まあ、これは全国的にこうなることが多いのですがね。
 そこで出来たのがこの『白亜の校舎』です。
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 どうしてもこういう校舎になるということで、せめてものことで、校舎の屋根や樋の構造を豪雨地帯に向くように変更してもらったり、校舎内の床をコンクリート床直張り工法から、重大事故を減少させる根太敷き木質床張り工法に変更してもらうなどはしてもらっています。
 見かけは同じで金が掛かる事なんですがね。
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 歩けば違いの分かる人も居るのは居ますが・・・
 いくら子供が減っても、『悪ガキ』とか『ドジ餓鬼』は居るものです。そいつらがずっこけて、『痛い』だけなら泣いて済みます。しかし、後頭部をコンクリートの床にぶっつけてからでは遅いですからね。
 完成してから今回で二回目にこの校舎に入りました。
 ただ・・・やっぱり、『大改修』するべきだったという気持ちが強いですね。
 飛鳥には・・・大又には・・・『木造の昔風の校舎』の方が似合います。
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by je2luz | 2007-07-31 11:41 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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