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LUZの熊野古道案内

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2007年 07月 19日

熊野の旅 田舎の生活の強み

 近年は地球の動きが活発で日本列島は大・中の地震に見舞われています。
 小地震に関しては、少し前までは観測地点が非常に少なかったので把握もされず、発表もされませんでした。地震の震源地の一つとされる紀伊半島南部でも、観測機器が配置されていなかったので、震度3くらいゆれていてもテレビでは放送されないことがほとんどだったのです。それが、今では速報で出ます。つまり、こうした小さなものは増えたのかどうか不明です。被害が出るような大きなものが増えているのですから小さいのも増えているのでしょうがね。
 地震や洪水の災害の時にすぐに問題になるのが、すぐ後の生活の維持です。
 人間、半日やそこらは飯を食わなくても平気です。大事が起きている時は腹が減ったことも忘れます。しかし、一日を越してくるとそんなわけには行きません。それに、水はそれより早く必要になります。
 いわゆる、ライフラインとか言われるものが確保されないと、とたんに困るわけです。
 近年はちょいとした町も『都市ガス』や『プロパンガス集中供給』になっているようです。下のようなボンベがごろごろしているのは、小さな町とド田舎だけになっているようです。
 この個別方式のプロパンガスにはいいところがあります。
 災害で供給が止まるということが無いのです。たまたま、その日に切れるということさえなければ大丈夫ですし、今では空になる前にガス屋さんが交換していますから、よほど運が悪く無い限り大丈夫です。つまり、煮炊きはすぐに出来ると言うことです。外して、台所以外のところでも使うことは可能です。
 田舎臭そうですが、火が使えれば雨水ででも飲み物は確保でき、ご飯も炊けます。
 更に熊野ほど田舎になると、ほんの少し、中心部からでも遠くとも20分も歩けば、飲用可能な谷川に行き着きます。これも、田舎の強みですね。
 ただ・・・
 今の時代になると、少し前なら、廃材で仮設のトイレの建屋とかを簡単に立ててしまう男たちが居なくなって来ています。DIYなんて気の聴いた言葉があり、立派な道具が売られていますが、腰鋸とナタと針金だけで小屋を建てるなんて出来なくなってしまいましたからね。これは、こんな田舎でも激減しています。
 それでも、大都会よりは、『何とかできる』ことは多いでしょう。
 ただ・・・本当に広域で災害が起きた時には『ド』の付く『田舎』の救援は後回しにされるでしょうね。
 串本から紀伊長島まで・・・紀伊半島南部が全部やられても・・・被災者は十数万人です。一割なら一つの団地程度です。
 その『ド田舎』から、自力更生の力がうせてきているのは困ったものです。
 もう十年もすると、4割以上がお年寄りです。
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カメラは ツァイス・コンタフレックス+プロテッサー35mm
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by je2luz | 2007-07-19 10:52 | 熊野


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