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LUZの熊野古道案内

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2005年 05月 18日

浜街道・・獅子岩

 木本から井戸川と言う小さな川を越えると山が浜までせり出してきます。
 最初の出っ張りが『獅子岩』です。
 昔、この当たり一帯は海の底でした。何回かに分けて隆起してきたらしいのですが、この獅子岩ともうひとつの名勝『鬼ヶ城』は同じときに隆起したものらしいです。
 この岩は木本側から見るとこんもりした木の生えた岩にしか見えませんが、花の窟側の展望台から見ると、神社にある狛犬のような形をしています。獅子が太平洋に向かって吼えているような形です。
 初日の出の時はほぼ正面の海から朝日が昇ります。そして初夏から夏至にかけては、うんと東北にずれてくるので、朝日が獅子の口に入ります。この写真は5月7日くらいのものです。
 この獅子岩は誰が記念写真を撮ってもきっちり「獅子岩」に写る写真向きのものです。標準レンズで撮るとこの大きさになります。
 この獅子岩から日本最古の神社の『花の窟』までの間は、紀伊山地の一つの峰が海に入りこんでいます。今は獅子岩の尻尾を踏むような形で国道が通っていますが、固い岩盤の岩山なので昔は前の浜に降りて有馬、新宮方面に向かったようです。海が荒れた日は山越えをしなければならなかったようですが無理をして犠牲になった人も居たようです。越後の親知らずほどの難所ではありませんがね。
 この獅子岩は井戸町大馬(おおま)にある『大馬神社』の狛犬だとも言われます。
 獅子岩のそばには人面岩があり、これも花の窟側から見ると人の顔に見えます。獅子岩の横の喫茶店の駐車場に車を止めて見ることが出来ます。
 展望台の下はきれいな砂浜ですから一休みするのも快適です。
 木の本の前から始まったこの砂利浜が『七里御浜』で新宮との境の熊野川河口まで20Kmほど続きます。名前に偽り無く七里続く美しい海岸です。
 しかし、三十年余り前の『熊野川総合開発』による数々のダムにより土石の流入が止まってしまい、近年は痩せる一方です。かつては10cmあまりのものから数ミリのものまで色んなサイズが帯状に波を打ちながら続いていたのですが、今は磨り減った小さな物だけになってきました。
 地殻変動ではなく人間の罪でこの地が再び海に戻るのかもしれませんね。
 獅子岩を過ぎると古事記に出た来る神話のふるさとです。
 次はここを紹介します。『花の窟』
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 Voightlander VITO ll Color Skopar 50mm3.5  コニカシンビ200

by je2luz | 2005-05-18 19:04 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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