皆さんは「笹川良一」って人を覚えていますか?
戦後日本のドンの一人とも言われた人です。
岸信介元総理の盟友とか・・・ほとんどのギャンブルが公営なのに『競艇』だけが民営です。その、巨大な利権を手に入れたものすごい方です。
その資金を元に、慈善事業?もやっていました。
小さなところでは、私のお袋がやっていた『詩吟』のスポンサーでもありましたね。
全国的に展開したのが、『海洋センター』とか言う、青少年教育施設です。
その一つが、海のない南牟婁郡紀和町に出来たのは昭和50年ごろでしょうかね。
結構大きな室内遊泳場です。
場所は紀和町板屋の目抜き通り、国道311号線沿いです。隣には公民館、前には郵便局、紀南信用組合(廃業)、ちょいと離れて紀和町役場(現・熊野市紀和庁舎)とまさに中心です。
出来てから30年ほど経過し、外装の手入れなどされていないので廃墟風に見えますが、今も開館しているようです。
子供が小さい頃に何度か遊ばせに行きました。まだ、国道311号線が回収されていなくて風伝峠を越えていったものです。
使っている水は「北山川」の伏流水でものすごくきれいです。
そのかわり・・・夏場でも、ものすごく冷たかった記憶があります。
オープンして物珍しかった頃には熊野をはじめ新宮、勝浦くらいまでの親子連れでにぎわったものです。
紀和町を流れる川は、熊野川の支流、『北山川』でこの少し上流には、名勝『瀞八丁』があります。
ここの『瀞』は『どろ』とにごります。関東の方は『長瀞』の関係でにごらないで読むでしょうが、こちらでは間違いになります。
北山川は水量も多く急流になるので、子供の遊泳には向かないので、プールは有難いのですが、歩いたり自転車で来たり出来る子供はその頃からほんの少しでした。今ではいったい何人居るのでしょうかね。
子供連れで紀和町に来られたら、トロッコ電車も動いていませんから、ここで泳がせてあげるしかないかも知れません。
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