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LUZの熊野古道案内

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2007年 06月 25日

熊野の旅 適材適所

 紀州は吉野・木曽などと並んで古くからの木材の産地です。そして、林業が基幹産業でした。
 新宮、木本、尾鷲など昔栄えた町はすべて背後にある奥深い山から産出される材木を大阪、名古屋、東京などに出荷したお金が元となって、その山林の育林管理、その人たちの生活用品を売る商業、更には芸者衆まで抱える夜の町までを栄えさせてきたのです。
 近代化とともに、新宮周辺には三つものパルプ、製紙工場が出来ましたが、これとて基幹の林業の延長でした。
 その後にはどちらかと言うと林業を破壊する、水力発電と火力発電が山間部と尾鷲にやってきました。
 林業の衰退と時を同じくして新宮からは『巴川製紙』が引き上げて行き、跡地にはなけなしの金を根こそぎ掻っ攫う、巨大なショッピングセンターが出来ています。
 金を運んでくる工場から、金を運び去る商業施設への転換です。
 この周辺の老齢化指数は30%ほどです。その年金もしっかり運び去ります。儲けは地元に残りません。
 水力発電も、『合理化』で人員が大幅削減され、一杯あるダムの発電管理も『池原ダム』のそばにある発電所一箇所でリモートコントロールしています。そのため、熊野市有馬町にあった電源開発の社宅はほとんど閉鎖され金が落ちなくなりました。
 尾鷲にある『中部電力三田火力発電所』も同じく『合理化』で人員は大幅に削減され、尾鷲市内に点在した中電関連の社宅もほとんど閉鎖されています。尾鷲市の財政に大きく響く状態です。
 外部資本は常にこうした動きをします。今の風潮以前から、こうした出先は『植民地』みたいな扱いで経済効率一点張りです。
 しかし、林業の低迷が四半世紀におよび、地元資本で何かが出来る状態にもありません。
 『木材消費拡大』を目指すと言うことで、木造の会館を作ったり、遊具を作ったり・・・
 こうした取り組みも、いわゆる『町おこしのイベント』的なものに過ぎません。
 この遊具は地元で作られたしっかりしたものです。
 紀州材で作られているので結構長持ちはしていますが、遊具の性格上防腐剤を使うわけにも行かず・・・傷みを早期発見するしかないですね。
 よその町にはお勧めできないなあとも思います。とかく、管理責任とやらを追及されますからね。
 材木の大量消費は望めませんが、討伐、乱伐の外材の輸入がきちんと止まれば適正に国産材も消費されるはずなのですがね。
 田舎を殺してでもあぶく銭を稼ぎたがる・・・それを支える商社マンも元は田舎の人間なのかもしれませんね。
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 カメラは メオプタ・フレクサレット
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by je2luz | 2007-06-25 10:09 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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