LUZの熊野古道案内

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2007年 05月 28日

熊野の旅 大又川の魚 3

 大又川の魚の中で、数が少ないと言う点では「川ムツ」は少ない魚でした。
 私たちはこれを『くそムツ』と呼んでいました。
 生息地は大又川本流よりは水の冷たい支流の谷のほうが多かったようです。冷たい水ときれいな水が好きな魚のようです。谷でつりをするとたまに掛かりますが本流では掛かってきません。

 子供たちに一番親しまれたのが『がぶ』です。『がぶ』とは「川はぜ」ですね。四国で『ごり』と呼ばれるものと同じかと思います。
 この魚は、人懐っこいと言うか馬鹿だと言うか・・・人が川の中で石など動かすと、そのときに出る虫などを狙うのでしょうかどんどん集まってきます。それに、普段も岩盤部分(なべら)に悠然と張り付いて休んでいますので、道具なしでも簡単に取ることが出来るのです。
 昔の子供は小さいときに『ザル』で『がぶ』を掬うところから魚捕りを覚えたものです。今で言うなら保育所くらいでもとれる物です。
 それと、小さい子は手ぬぐいなどで小さなハヤやウグイの稚魚をすくって遊びました。
 私たちはそれを『めだか』と呼んでいましたが、大又川のは「めだか」ではなく「ちぎょ」だったようです。
 すくった魚は『丸呑み』しました。
 『泳ぐのが上手になる・・・』というおまじないでした。

 よどんだ淵の少ない大又川では『ふな』は少ないですね。急流にはフナは似合いませんからね。
 『小ブナ釣りし かの川・・・・』と言う歌詞は年中川で遊んだわたしでも、ちょいとピントがずれて聞こえます。
 
近年では、ダムのため河口まで下れない、琵琶湖産の放流鮎がダムで産卵し多少孵化しているようです。下北山村ではこれを捕獲しようと施設を作り少し捕れていましたが、とても採算の合うものではありませんでした。
 しかし、日本中のダム湖、湖、ため池がそうであるように、この熊野川水系の秘境のダムも『ブラックバス』『ブルーギル』などの外来魚が持ち込まれ、稚鮎どころか在来種の魚が激減しました。
 特定の病気でも発生しない限りもはや熊野川水系から外来魚を駆逐することは不可能でしょうね。
 いまだに、テレビではバス釣りをスポーツであるがごとき放送がなされていますね。
 『自分がよければよい・・・』の典型の遊びだと思うのですが・・・
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by je2luz | 2007-05-28 10:02 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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