人気ブログランキング |

LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2007年 05月 21日

熊野の旅 初夏の味 2

 初夏の味と言うと実に色々有ったような気がします。
 その中で、段々失われていったものの一つに『チシャ菜』があります。
 収穫するとすぐにしおれるので、市場に向きにくい面もあり、一時は姿を消していました。
 そして、焼肉なんかが『韓国流』が持て囃されるようになると、なんだか名前が変わって、スーパーに並ぶようになりました。
 野菜の種売り場でも、ほとんど姿を消していたのに、『サンチェ』などという名で並ぶようになりました。
 日本古来の『チシャ菜』と韓国風『サンチェ』を比べると、だいたい、韓国風のほうが縮れが多いようです。
 この『チシャ菜』と言う野菜は、まだ、『サラダ』などと言う料理が一般家庭に入り込む前から、生野菜として食されていました。
 きれいな色合いから、刺身などの彩にもされてきましたが、『チシャ菜』が主役になる食べ方もありました。
 『酢味噌』を塗って、温かいご飯を入れて食べるのです。
 韓国流焼肉のようになるわけです。
 この食べ方は、作っておいておけるものではないので、その場で自分で作って食べます。
 今で言う、『手巻き寿司』風なものです。
 おかずがなくてもご飯が食べられる・・・便利な代物でした。
 この辺りでは、今の時期、どこの家の畑にも『チシャ菜』が生えていました。このチシャ菜という野菜は生命力が強く、葉をどんどん欠きとって収穫しても、枯れるどころかどんどん上に伸びて新しい葉を広げるものです。
 トウが立って、花が咲き始めるまで収穫出来、さらには放っておくと落ち生えが出てくるくらい元気なものです。
 漬物になるわけでもなし、煮物になる訳でもなし・・・しかし、便利な野菜だったのです。
 おかずが一杯になる頃に、その便利さもあまり必要でなくなったのでしょうね。
 そして、今では若い人にとって、これは『韓流』の野菜だと思われています。
d0045383_11244825.jpg


by je2luz | 2007-05-21 11:24 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/5450104
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 初夏の味 3      熊野の旅 郷土の味 >>