LUZの熊野古道案内

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2007年 04月 01日

熊野の旅 国境 荷坂峠

 JR紀勢線で旅をすると、あちこちで昔の国が変わるのを実感することが多いです。
 この辺では和歌山近郊の『紀伊駅』からはじまり、頭に『紀伊』の付く駅がたくさんあります。
 それはここが紀伊の国、紀州藩の支配地だったからです。『紀伊』の付く駅の東の端は『紀伊長島駅』です。これから先は伊勢の国になります。
 東国より熊野を目指す旅人は紀伊長島(現紀北町)に入るときに『荷坂峠』を越えます。
 この道は伊勢路のほうは少しずつ登り続けるので、荷坂峠と言ってもその直前に少し坂があるだけです。
 しかし、峠のトンネルを抜けるといきなり急な下り坂に差し掛かります。国道42号線の難所の一つです。鉄道の方も伊勢側の最後の駅『梅が谷』を過ぎてトンネルを抜けるとこれもものすごい急坂に掛かります。
 機動車になってからはあまり感じませんが、機関車で引っ張ったころには客車のブレーキがものすごい音を立てていてもスピードが落ちず、のぼりのときとは全く違うスピードで下ったものです。ここも全国指折りの難所です。
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 この眺めは国道42号線で荷坂の頂上のトンネルを抜けてすぐのところのパーキングからのものです。
 ここから紀伊の国に入ったわけです。
 しかし、これから熊野まで今の道のりで約60Km、海岸でさえがトンネルの連続です。つまり、昔の道は峠の連続だったのです。そのおかげで、集落と集落を結ぶトンネルの上には旧街道が残されていることが多いのです。その、長い区間が『熊野古道』に指定されています。昔の道のりだと熊野市まででも倍くらいの30里ほどだったのでしょうかね。大変な旅だったと思います。
 そうそう、紀伊の国・熊野の国境がここになったのはそんなに古いことではないそうです。
 古くは伊勢の国と熊野の国の境は今の熊野市と尾鷲市の境だったそうです。そこで伊勢の神様と熊野の神様が寄り合って色々相談したのだそうです。そこが逢神峠(おおかみとうげ)です。
 いつの間にやら人間の勢力争いで紀州・熊野が伊勢を追い出してしまったようです。

熊野三山と熊野の地図へ   ←←←←をクリックすると案内図が開きます。

by je2luz | 2007-04-01 11:15 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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