LUZの熊野古道案内

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2007年 03月 06日

熊野の旅 人間の力と自然

 鬼ヶ城と獅子岩はセットで特別天然記念物です。
 同じ頃に隆起してほぼ神職の高さが同じと言うことで指定を受けたようです。そして、『吉野熊野国立公園』が指定されたときにもきちんとその中に納まりました。しかし、この特別天然記念物の指定も少々無理やりと言う感じは否めません。
 吉野熊野国立公園と世界遺産の範囲は非常に良く似ています。とにかく紀伊半島の南をすっぽりカバーする物です。
 今回の指定は『文化遺産』ですから、鬼が住んでいたというような伝説では無理なので鬼ヶ城などは指定させては居ませんが・・・
 獅子岩も鬼ヶ城も崩壊が進んでいます。
 特別天然記念物というものは人の手を加えてはいけないので、獅子岩の崩壊も進むに任せるのが当たり前だと言う国の見解があるのですが、鬼ヶ城の方は随分人の手がはいっています。
 遊歩道の整備に伴い、岩を削って階段を設置し、とび渡りには橋を掛け、少し高さのあるところには手すりをつけ・・・写真に撮ってもこの人工物が写りこむので厄介です。
 しかし、この人工物は特にお咎め無しで昔からどんどん増えています。
 『危険につき立ち入り禁止』にするよりはこの方がましでしょうがね。
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 この通路もその一つで、千畳敷から周遊路に入る所にありますが、ちょこんと上って降りると言う面倒な部分を掘り抜きにしちゃってそちらに誘導しようと言うものです。しかし、こんな人口の切り取りも年とともに風化sれて段々回りに溶け込んでゆきます。それほどここの風化、浸食は早いのです。
 後に見える千畳敷のひさしの部分も何度か落下しています。
 地震だから・・・とか、雨が降ったから・・・ではなく、突然岩が欠けて振ってきます。今まではそれに当たった人は居ないようです。ご安心ください。
 この千畳敷には小さな売店が昔からあります。昔に比べ店が小さくはなっていますが営業を続けています。
 大きく岩が張り出したひさしの下にあるので普通の飴はほとんどかかりません。鬼が住んだと言い伝えられるだけのことはあります。しかし、大きな台風のときはこの高さまで波が来ます。勿論屋台に毛の生えたような店は流されたことはあります。売店のおばさんが命からがら逃げたこともあります。
 東口からの観光客の方は売店などが終わり遊歩道に入ったあたりで通行止めに合うことがあるかもしれません。年に数回はこんなことがありますが、無視はしないでください。舐めないでください。万一の時は100&命はありません。目の前の対岸に磯崎漁港が見えていますが、そんなときは船が出せないし、出しても磯には近づけません。
 普段はおとなしい、きれいな海が光っていますが、この鬼ヶ城を作ったのは波と風なんです。

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by je2luz | 2007-03-06 12:36 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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