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LUZの熊野古道案内

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2007年 02月 10日

熊野の旅 昭和の生活用品 10

 昭和の生活、それも戦前から戦後くらいまでのことを取り上げてきました。そろそろ、手持ちの品物では記事が書けなくなって来ました。
 昭和の中ごろまでの食事で欠くことのできなかったものに、『漬物』があります。
 味噌汁と漬物が必ず出てくる・・・今のように添え物ではなくかなり主役に近い形でした。
 例えば「さんま」を焼いたとして、そのサンマは三つに切られました。
 網に載せるためではありません。網に載せるのなら今と同じで二つきりでいいのです。これは一匹のサンマで三人分のおかずにしたからです。三分の一匹しかないのです。
 今なら、他に肉などが出てきますが、戦中戦後などだと、このサンマがメインディッシュで他にはおかずはありません。
 当然のようにおかずは足りませんから、漬物と味噌汁でご飯を食べることになります。
 その重要な漬物は自分ところで漬ける家庭が多かったのです。そんのため、日当たりの悪い、涼しい場所に漬物部屋というような物置を作ってある家も結構ありました。我が家にも物置の一角がそうなっていました。
 味噌汁用の味噌も当然のように自家製でしたね。
 今の講習会で作るようなインスタント味噌ではなく、じっくり発酵させて塩気も強い日持ちのする『田舎味噌』でした。これは冷蔵庫も無い時代ですから当然なのです。段々醤油に近いような感じまで発酵が進んでゆくほどの物ですが、塩気も強いが香りも高いものでしたね。発行集の苦手な今の若い人には向かないかも・・・
 漬物も毎日漬け込む『糠味噌漬け』のほかにも樽で大量に漬け込みました。
 そのためには『漬物石』が必要でした。
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 これは木本の家で使った物ですが、私としてはあまり使いたくないですね。材質がこのあたりの砂岩ですから、ボロボロ欠けてくるのでおそらく口に石が入ると思います。山の方の家のは河原で拾ってきた平たい御影の川原石でした。それでも塩気で劣化しましたからね。
 今のプラスチックのカバーの掛かった重しと違い載せるのも下ろすのも重労働だったのです。
 それでも、いかに美味しい漬物を漬けるかが主婦の腕の見せ所でした。
 今とは違いお客さんに食事を出すことが多かった時代ですからね。

by je2luz | 2007-02-10 10:48 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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