LUZの熊野古道案内

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2007年 01月 30日

熊野の旅 戦前の芝居小屋

 写真は南牟婁郡の工場経営者の集まりの『紀南工業会』と言うものの第八回総会の記念写真です。
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 我が家は戦前も製材業をやっていましたからここに所属していたようです。祖父の姿も見えます。
 昨日の森脇造船所ではないですが、昔は木本くらいの町になると結構大きな鉄工所などもありました。機械類なども作りまさに田舎も自力更生していたのです。
 この写真は『朝日館』という芝居小屋の舞台を使った記念写真ですが、時代を感じさせるのは舞台の框(かまち)の部分に書かれた文字です。
 向かって左側には『女席』、右側には『男席』となっています。
 写真では工業会という男社会の集まりなので全部男が写っていますが、お芝居などの興行の時には分けられたのでしょうね。
 舞台の上には警察官が上っています。国警なのか町警なのか区別がつきません。戦後になり国家警察と地方自治体の警察が統合されるまで木本町には二つの警察が存在したのです。
 国家統制時代に張っているらしく、総会と言いながら議事は存在せず、式次の中に開会直後、『神宮皇居遥拝』と言うのがかかれています。木本からだと伊勢神宮や東京はほぼ同じ方向ですから全員起立して深深とお辞儀をしたのでしょうね。
 あまり自由などの無い時代でしたが、それなりに地方が元気だった時代ですね。
 ちなみにこの小さな町にも芸者さんがいて料亭が何軒もあり、女郎屋まで在ったのですから賑わいがしのばれますね。

by je2luz | 2007-01-30 11:26 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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