人気ブログランキング |

LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2006年 12月 22日

熊野の旅 これは何でしょう?

 熊野の海には決められた所からしか出られません。
 台風常襲地帯で高潮被害に泣かされてきたこの辺りは、伊勢湾台風の大災害の跡で巨大な堤防が海岸線一帯に作られているからです。この工事は営々として継続されておりまだ続いています。と言うか、まだほんの少しですが堤防の完成していない場所があるのです。
 熊野古道歩きに来られて国道42号線沿いに走られても、歩かれても、木本町の海岸では海も浜も見えません。あちこちに設けられた小さな開口部から浜に出るようになっています。
 山の方から海に向かう道がぶつかった所にはこの通路が付けられています。いわゆる入り浜権の確保のようなものです。
d0045383_10495388.jpg

 この浜の入り口には厚い轍の樋門が取り付けられています。この樋門は台風の接近などで高潮警報などが出ると消防署によって締められれます。夏から秋にかけての台風シーズンには何日も締まったままになっていることもあります。
d0045383_10512181.jpg

 この通路を通ろうとすると、壁になにやらややこしそうな注意書きとそのそばにオレンジ色の2mほどの筒がかけられています。
 これは救助用の物です。
 ここの海は波打ち際からの落ち込みが激しく波も荒いので、波打ち際で遊んでいて、波にさらわれると自力で帰れない人が多いのです。私たちの世代はこの浜で泳いでいましたから、体力さえ残っていれば帰るすべは知っていますが、今の人は若い人でも出来ません。
 海に流された人を見つけたら、この筒を投げ込んでやるのです。
 潮の流れのやや上流から投入すると筒が流されて近くに行くこともあるからです。確率が低い様でも、波の荒い時にはこれしかないのです。これにすがって、磯崎漁港などからの救助の船を待つしかないからです。
 昔は物干し竿などの竹ざおを放り込んだものです。今では、水に浮く竿なんかある家もほとんど無いですし、そんな常識も忘れられていますから、こうして浜の入り口に常備されているのです。
 普通の人にはほとんど見ることも無いし、まして使ったりお世話になったりすることの無いものですが、これを機会に、頭の隅にとめて置いてください。
 カメラは コンタフレックス4+プロテッサー35mm
熊野三山と熊野の地図へ   ←←←←をクリックすると案内図が開きます。

by je2luz | 2006-12-22 11:05 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/4426224
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 忘れられた地名・水谷茶屋      熊野の旅 歩くには良い季節 >>