LUZの熊野古道案内

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2006年 12月 17日

熊野の旅 減った光景

 熊野の風物詩も色々と変わって行き減って言ったものもたくさんあります。
 生活の変化や生産形態の変化など、色んなことで、知らない間に減ってしまっていることがあります。
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 この光景も随分規模が小さくなりました。
 地元での『サンマの丸干し』は呼び方がこうなってきた頃からどんどん減りました。
 昔は『サイレの干物』でした。『サンマ寿司』も『サイレの寿司』だった頃の方が生活に密着していました。
 魚の名前が知らない間に標準語かされると共に、土着の食文化が薄れて行ったような気がします。田舎臭さを拭おうとこんな小さな言葉の端っこをいじって、土着文化までおかしくしてゆくようです。今では、『サイレの干物』と呼ぶ人はこの辺でもいなくなりました。
 この『サンマのすだれ』は本来、七里御浜の風物詩だったのです。
 11月頃の台風が来なくなる時期と、干物作りのシーズンが一緒になるので、浜に杭を打ち、竹ざおを一杯渡した干し場を作り干していたのです。
 漁師町の親地町辺りは浜一面に青いすだれがぶら下がったものです。
 そんなに他所へ出荷することが無かったのですから、販売範囲は地元からせいぜい吉野郡程度でものすごい数を売っていたのです。つまり、冬になるとやたらと丸干しを食べていたと言うことなのです。
 干物が多いから、胆石が多く、高血圧から脳卒中が多いと戦後の『新生活運動』あたりから風当たりが強くなって、本家本元では消費量が減ったのです。
 しかし、他所へ出荷するようになり、生産量は減ってはいません。むしろ増えたのですが、『お天気仕事の天日干し』では無く、人工乾燥になり我々の眼に触れなくなったから減ったように思えるのです。
 本当に美味しいのはこうして天日に干したものです。
 困ったことに、この天日干しのほうが色が変わりよくて、売りにくいのです。だから、土産物には人工乾燥物が多いのです。
 カメラは コンタフレックス4+プロテッサー35mm
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by je2luz | 2006-12-17 12:39 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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