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LUZの熊野古道案内

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2006年 12月 12日

熊野の旅 低地にある熊野市駅

 熊野市駅は木本海岸から少し山のほうに入ったところにあります。小高い岩山『要害山』の裏側に当たります。
 一山越えた形にはなるのですが、地形的には海岸線に比べ一段下がった所になります。
 これは砂利浜のあるところではよく見かける地形で、波に運ばれた大量の砂利が海岸線に積みあがり、その背後より高くなる現象です、現に熊野市駅の周辺は沼地だったのです。駅の前も後もも幅の狭い陸地をはさんで両方が沼地のような所でした。今では、共に埋め立てられて宅地となっています。
 こうした低い土地にあるので、伊勢湾台風の時には高潮によって逆流した井戸川の水で駅もすっぽり水に浸かりました。目の前にある市役所だけは一段高くなっているので冠水を免れましたが、分譲したてで、新築家屋の立っていた周辺の丸山町は一階部分が水没するほど冠水しました。今だったら、責任問題になるのですが、巨大災害で市内にも死者が出たくらいなので、うやむやで被災者は泣き寝入りしました。
 それ以前にも以降にも冠水のトラブルがあったため、井戸川の河口に『カルバート』という、コンクリート製の巨大なトンネル状の導水路を作りました。これにより、河口閉塞も無くなり、逆流もかなり抑えられて、駅前がすっぽり水に浸かる事態は押さえられてきました。
 近年になり、井戸川上流の山林の荒廃が進んだのと、温暖化の影響か時間雨量などの増加で、豪雨の時間テク集中が見られるようになり、高波での逆流ではなく、井戸川の排水能力を超えたためにあふれ出す事態が起きてきています。このまま進むと線路が冠水する事態が再発するようになるかもしれません。
 井戸川自体は奥が浅く短い河川なので、冠水しても市街地を押し流すほどにはならなくて済んでいます。
d0045383_12264086.jpg

 この駅前が水に浸かり、ベネチアのサン・マルコ広場になるような事態にはなって欲しくないですね。
 しかし、山林の荒廃も地球温暖化の進行も共に止まる様子はありませんし・・・
 カメラは コンタフレックス4+プロテッサー35mm
熊野三山と熊野の地図へ   ←←←←をクリックすると案内図が開きます。

by je2luz | 2006-12-12 12:31 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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