有馬小学校の校庭には不自然な所に小さな森があります。
校舎を出るとすぐそこは木がうっそうと茂った場所があります。
この一角を『センゲの森』と呼びます。この『センゲ』は『浅間』です。
そうです、『浅間神社』の浅間です。それがなまって『センゲ』になったようです。
江戸時代に富士登山をした有馬の人が痛く感心し、その感激から、ここに『浅間神社』を祭ったのだそうです。そこがセンゲの森になったのです。
明治になって政府が神社を国家神道にする過程で、この『浅間神社』は『産田神社』に吸収統合されてしまいました。
その浅間神社が移転した跡地に有馬小学校を作ったのですが、神社の跡地なので神域の森の中心部だけは切り払わずに残したようです。
戦後の一時期はこの森も荒れようとしていたようですが、その存在を大切に思った地元の有志の力で切り払われることなく、手入れもされるようになったのです。
学校の真ん中にこんな木陰がある学校は何処にも無いでしょう。
有馬小学校に学んだ子供達の心には気の安らぎがしみこんでゆくと思います。
しみこまない連中も居たのは居ましたが・・・
カメラは
フジカST605N+C-クルタゴン35mm