LUZの熊野古道案内

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2006年 10月 14日

熊野の旅 熊野の秋 6 木本祭り・神輿

 木本町全体の出し物?の神輿は『神輿奉仕団』と言うものが組織され、町内の若い衆を束ねて御神体を奉じて練り歩くものです。
 昔は親地町を中心としての若い衆で充分賄えた物ですが、高校を卒業するとほとんど全員が都会に出てゆくのが長年続きテイますので、子供以上に青年層が少なくなり、もはや木本町内だけでは足りなくなりました。結構重労働ですから誰でも出来るわけではありませんし、目茶目茶酒を飲むみこしですから、回りは酔っ払いばかりになるので酒を飲まないものにとっては付き合っていられない奉仕団です。
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 この神輿は朝から町内を巡って集まって来たお迎えの行列が揃った午後からお出ましになります。この出立まで待つ間に朝から酒を飲むので出る時には歩きかねるのまで出るのです。
 神社を出た神輿は本町通りを新出町稲荷さんまで進みますが、この間は台車に載せられて引っ張られています。
 かつては、この500mほども担いだ物ですが、若い衆の流出が始まった頃に台車で引っ張るように変えられました。
 神輿もあちこちに設けられた宿所といわれるところで休みます。そして、宿所に止まるたびに振舞い酒が出されます。神輿にも酒が掛けられます。
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 この宿所の多さが木本祭りの進行が遅い原因かと思うのですが、まさに各駅停車です。一つの出し物が止まると後のは宿所の無い所でも止まらなくては仕方ないのです。信号停滞みたいなものです。
 この宿所も各町内で用意するもの以外に私設のものもあります。今年など10mに三軒なんてところがありました。それでも一度で済ますわけには行かないので、数メートルのために立ち上がり掛け声をかけて美香氏を動かしすぐに停めます。それが、振舞ってくれる宿所に対するエチケットだからです。
 宿所の無いのも困りますが、これも困ったものです。
 こうして。時速200mくらいで稲荷さんまで行きそこでしばらく休憩します。
 各町内の出し物も稲荷さんの前の歯まで休憩します。
 神輿はこの後、浜に出て波打ち際で潮をかぶって清めます。その後、浜を通って神社まで帰ります。
 最近は砂利が減って浜が硬くなってきているし、起伏もなくなっていますから昔よりはずっと歩きよいのですが。砂利浜に出てからは全部肩で担ぐのですから重労働です。物を担ぐことの無い今の若い衆にはこたえることです。
 酔っ払っているのと、しんどいのとで宿所が無くても各駅停車です。
 夕方、5時前に稲荷さんを出発した神輿が神社に帰るのは大体午後11時から深夜0時ごろになります。
 この祭りの不思議なことは、各町内が朝から揃って神輿を迎えに行くのに、稲荷さんから先は皆自分の町内に帰ってしまい、帰りの神輿は一人ぼっちなのです。昔からこれが不思議なのです。

by je2luz | 2006-10-14 13:24 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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