木本の山手に『新田』(しんでん)はあります。
今は、三重県立木本高等学校がでんと座って一般民家は山にへばりつくようにたって居ます。この学校敷地が田圃だったようです。
近年はあまり洪水に見舞われていませんが、以前はここを流れる『西郷川』があふれて。高等学校の敷地まであふれ出したものです。
この新田の山に木本神社の元宮があります。今は敷地跡と小さな祠しかありませんがそこに木本神社は在ったと言われています。そこなら津波や高潮に流される心配は無かったでしょうね。
新田の出し物は子供達の叩く『新田元宮太鼓』です。この出し物は何時頃始まったのやら・・・
少なくとも今の形式になったのはそんなに古くは無いと思います。
ご神体を載せたらしき山車の後に、たくさんの太鼓を積んだ超大型のリアカーにハッピを来た子供達が乗り込んで太鼓を叩き、太鼓を叩かない子供や大人達がそれを引っ張るものです。この太鼓叩きは男の子も女の子も居ます。今では学年も問わず乗っています。ここでも子供の数が減ったことが影響しています。
新田地区は高等学校に平地をとられたので住宅が建つのが遅かったのですが、戦後になって残された田圃が宅地に変更され新しい家が建ったので一時はたくさんの子供が居たものです。大阪の千里ニュータウンじゃないですがその新興住宅群も今では老齢化が進んできています。一台限りの住宅になるものも出るようです。
この新田の元宮太鼓が行列に合流するのは11時ごろになります。そして、この元宮太鼓が最後尾となって木本神社に向かう訳ですが、その距離約500mですが、進まないこと天下一品に行列ですから神社に入れるのは12時半頃でしょうか・・・それまでの間道路は交通止めです。つまり。この日に熊野古道歩きで松本峠に来られたら、自家用車はお昼までまともに松本峠の木本側入り口に近づけませんし、タクシーも迎えに行けません。お昼過ぎにはそちらは通れますが、今度は夕方まで本町が通れなくなります。
9月の第二日曜日は松本峠はものすごく遠いと思ってください。
カメラは
レチナ3c カータークセノン35mm