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LUZの熊野古道案内

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2006年 09月 11日

熊野の旅 瓦

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 きれいに葺かれた瓦屋根は良い家の証です。
 瓦というものは全国各地で焼かれていたものです。
 目茶目茶重くてその割りに安く、大量に必要なものですから遠くから運ぶのは不経済だったのです。だから、このあたりにも輪からを焼く業者があったのですが、今ではこうした地場の瓦製造業者というものは全国的に消えてしまいました。
 昔でもお金持ちの家は三州(三河)や淡路の瓦を船で取り寄せて葺いていたものです。
 古い家を取り壊す時に剥ぎ取られる瓦には様々なものがあります。
 大きくてしっかりしたものから異様に小さくて歪だらけのものまであります。そのまま家の作りにも比例しています。
 古くはここ熊野地方は『杉皮葺き』が庶民の家の屋根でした。
 寒い地方の『茅葺』や『藁葺』の家同様、戦後の頃からトタン屋根に変えられてしまい残念ながら今では見ることが出来ません。
 杉皮をはぐこともなくなったので、もし今杉皮葺きを再現するとしたら瓦なんかよりはるかに高くつくと思います。
 瓦葺の屋根でも下地の防水には杉皮を敷いたものです。昭和40年代には太い杉の木を切ったときには杉皮を剥いで出荷したものですが、人件費の高騰で出来なくなってしまいました。
 杉皮の上に練り土を載せ瓦を葺くのが立派な家の常識でした。
 今式に考えると地震対策には逆行する構造ですが、太い柱と釘を使わない柔軟な構造で、立派な家は倒れなかったようです。
 この家も南海・東南海地震を越えてきたものです。
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カメラは ツァイス・ウェラ3・テッサー50mm
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by je2luz | 2006-09-11 13:41 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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