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LUZの熊野古道案内

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2006年 09月 06日

熊野の旅 紀和町 入鹿鉱山跡

 入鹿温泉瀞流荘と湯の口温泉の間にはトロッコ列車が走っています。トロッコ電車は昔この鉱山が営業中であった頃幹線として使われたほんの一部を復旧し運行しているものです。
 小さな箱をバッテリー駆動の機関車が引っ張るもので今の遊園地のおもちゃの汽車より小さいものです。
 昨日の写真にあるように本数はわずかですが、動いていればの炉価値はあると思います。もっとも、乗っても何も見えません。まさに鉱山のトロッコ列車ですから、トンネルばかりです。途中でほんの少し顔を出しますが道路からなら良く見える北山川もほとんど見えません。観光用に作ったものではありませんからね。
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 ここは瀞流荘側の駅で、昔も車両基地などのあった場所なので線路の数も多く、手動の転轍機が一杯あります。
 本来の終点はもう少しトンネルを抜けて今の町の中心部に近いところでした。そこから先は鉄路ではなく索道と言われる空中ケーブルで紀勢西線阿田和駅まで運ばれました。およそ10kmはあるでしょう。スキー場のリフトのように沢山のバケットを数珠繋ぎにしたものでした。昭和30年代前八までは忙しく動いていたものです。
 観光用に枕木も入れ替えて復旧したのですが。トンネルは奥に入ると当然昔のままの素掘りの物です。明るく照明をかければ迫力満点代わり、恐ろしくて乗ってられないかもしれません。遊園地の作り物ではなく本物の岩石です。先ごろの木津川下りの事故のようにほんの小さな岩でも落ちてくれば大変ですからね。かといって、落石防止の巻きたてをしたらムードもないし、第一そんなお金があるわけもありませんね。
d0045383_12102664.jpg

 このトンネルは特に地下に降りてゆくわけではありませんが、長い素掘りのトンネルに地下水がにじみ出て空気を冷やすので流れ出てくる空気は恐ろしく冷たいものです。
 炎天下歩いて焼け付いた体もこのトンネルの入り口に座るとすぐに冷まされます。そして、10分も経たないうちに寒くなってきます。冬になると生暖かい風に感じるように年中気温があまり変化しないものです。
 この瀞流荘駅の周辺を見るだけでこの『入鹿鉱山』が以下に隆盛を極めたか偲ぶことが出来ると思います。
カメラは ミノルタ・オートコード・L
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by je2luz | 2006-09-06 12:19 | 熊野 | Trackback | Comments(1)
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Commented by law_school2006 at 2006-09-07 08:41
巧拙さまざまな鮮やかデジタル写真がクリックのたびに溢れ出てくるブログ世界をさまよい歩いていると、モノクロに出会うと逆にはっとします。もっともこれは私がモノクロが好きだから、なんですけど。
このわびしい感じは、やはりモノクロでないと出せない(と私は勝手に思っている)現実の風景を肉眼でみるときは、カラーで見てるはずなんですけどね。これをカラーで見ると、今日感じたような物悲しさ、の色合いは薄まってしまうのだろう、と思います。今朝の気分にふさわしい写真でした。


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