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LUZの熊野古道案内

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2006年 09月 01日

熊野の旅 戦争の爪あと Little Gritain

 現・熊野市紀和町、旧南牟婁郡紀和町、旧旧南牟婁郡入鹿村には鉱山がありました。銅を産出する鉱山で鉱脈は大昔に発見されたようです。他の鉱山同様戦時体制に入った頃に産出のピークを迎えました。迎えたのではなく無理やり人海戦術で増産したのです。
 江戸時代なら無宿者整理や罪人の島流し代わりに鉱山を使ったようですが、昭和の時代には流れ者は当然のこととして朝鮮半島から動員された人も投入されました。更には国際法で強制労働が禁止されている捕虜も送られてきました。
 ここ紀和の鉱山にはイギリス軍の兵士が送られてきました。そして鉱夫として働かされました。
 食料も乏しい中での坑内労働、言葉も通じない捕虜の身ですから犠牲者も出しました。
 終戦まで無事に生き延びることが出来て本国に帰る事の出来た兵士達は戦友会を作ったそうです。その名も『イルカ・ボーイズ』だそうです。
 かなり前になりますが、この『イルカ・ボーイズ』のかたがたが戦友の眠る入鹿の地を訪れていました。もうすっかりお年寄りになられたボーイズの方々が訪れた時にはもう鉱山は閉鎖されていました。
 元々建立されていた英兵の慰霊碑もきちんと整備されその一角を『リトル・ブリテイン』と名づけました。
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 小さな慰霊碑ですが、いつもきれいに管理されています。
 厳しい労働の中でも、地元の人などの心遣いが心に残っていたボーイズの人も居たようです。
 こんな片田舎の山奥にも日本人の戦死者だけではなく、こうした外国人の人の戦死者までもが祭られるような戦争の傷跡が残されているのです。
 場所は国道311号線・熊野市紀和町板屋地内で国道皿ほんの少し入ったところです。
 道路わきに『Little Britain』の小さな立て札が立っています。

by je2luz | 2006-09-01 12:41 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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