LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2006年 08月 29日

熊野の旅 秋色・・・丸山千枚田

 昼間は残暑と言うよりまだまだ真夏と変わらない気温のこの頃ですが、作付けの早まった水田はもう開き真っ盛りです。
d0045383_10325392.jpg

 本当なら少し肌寒い風が吹き渡る秋の田の風情が欲しいところですが、そうも行かないのが今の田舎の風景です。
 ここは丸山千枚田です。近年ではテレビにも時々取り上げられるので観光客もたくさん訪れます。たくさんといっても。昔の0に比べての話です。ポツポツ見かける程度です。
d0045383_10364395.jpg

 千枚田の真ん中辺にある見晴らしの良いところにこの看板があります。平成6年とあります。今から12年ほど前に荒れ田になりつつあったこの棚田を復活させたのです。
 勿論、地元のお百姓さんの協力があったから出来た話です。しかし、地元に残っているお年寄り達の手に負える状況ではなかったのです。作りたくても、以前にも掲載したような山から引っ張る水路の維持、機械の入らない田圃が多い非能率な田、若い量動力は居ない・・・こんな状況で泣く泣く耕作を放棄してきたのです。
 当時の三重県知事北川正恭・現早大教授が東紀州活性化の一環として復旧事業を強力に推し進めたものです。山と化していた荒れ田の復旧には補助金を入れ、今の行われている『オーナー制』をはじめて大々的に客を募集する。知事自らが田植えや稲刈りにやってきて話題づくりに精を出す・・・お陰でこの築が山になってしまうことを遅らせることが出来ました。
 この看板には『紀和町長』とありますが、昨年平成17年11月にこの『紀和町』は消滅しました。南牟婁郡一市三町一村の大合併が成立せず、残骸のような紀和・熊野の合併が成立したのです。呼び方は一部の合併に様な『区』なんて使いませんでしたから。『紀和町』のままです。南牟婁郡紀和町から熊野市紀和町になったのです。つまり、私にとってはここも『市内』なのです。
 山間部の静かな集落にも見物人がそこそこ訪れていますが、普段の時に売店を空けて商売になるでもなし・・・地元の人にとっては結構邪魔な存在かもしれません。
 わらぶきの古民家なんて無いから良いですが、そんなものでもあったら観光客は喜ぶでしょうが、覗き見されておちおち生活も出来ないでしょうね。
 まあ、公費を使ってこの辺には存在しなかった『田舎らしい古民家』を立てなかっただけましでしょうか?
 おかげでこの地区は田舎のまま残っています。都会から遠いので野次馬もたどり着きにくいですからね。

by je2luz | 2006-08-29 11:00 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/3663045
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 秋色・・・丸山千枚田 2      熊野の旅 取材に行きました >>