LUZの熊野古道案内

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2006年 07月 22日

熊野の旅 南紀は僻地

 南紀には田辺、新宮、熊野。尾鷲と三つの市があります。それだけ見ると結構賑やかなところに思えます。紀勢線や国道42号線で旅をしても集落が点在し、町らしきものもありものすごい田舎とも見えません。
 実態はこの見たところよりずっと田舎で僻地なのです。
 紀伊半島は紀伊山地と言う山の塊で出来ています。付け根に流れる紀ノ川には河川敷がありますが、南紀の川には河川敷らしきものがありません。『瀞八丁』に代表されるような警告の連続です。雨水が無理やり流れる道筋を作って海に流れ下る道筋なのです。
 これはきれいな川を作りますが、一方では川筋に人間が住むことを拒む地形なのです。
 前にも触れたことがありますが、南紀は紀勢線と国道42号線から見えるものが全てに誓いのです。いわゆる背後地というものが無いのです。
 かつては平地も無いような山間部にももう少し人が住んでいましたが、『熊野川総合開発』と言う国家プロジェクトによって水の底に沈んで過疎が始まったのです。
 交通面で見ても南紀は都会から時間がかかります。大阪と名古屋から熊野三山の中心地の新宮に来るにも四時間近くかかります。博多よりずっと遠いのです。車で来ても山又山の都会の人には苦手な道を走らないと来れません。信号などが少なく、取り締まりも少ないので地元の私などは走りよい道なのですが・・・
 高いから遠くて不便なところを言うなら南紀は僻地です。
 鉄道も道路も無かった時は命懸けでお参りに来るこの世とあの世の境みたいなところ、やっと人波になった頃には過疎が始まり、大都市を結ぶ区間では交通時間地図がどんどん縮んで行きました。今、役にも立たない高速道路を作っていますが、走る車も減ることはあっても増えないのに、無駄な出費です。遠いから来ないのですが、ここの世界遺産は霊場と自然です。物見遊山の客を集める筋のものではないでしょう。
 お役所はせっせと整備と言う名で破壊を企てているようです。そのうちハイヒールで歩ける熊野古道が出来るかもです。
 素朴であまり壊されない熊野古道を歩けるのは今だけかもしれません。熊野三山の神社はそこそこ客が居るようですが、熊野古道は充分すいてきていますから・・・
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 新宮市・神倉神社
 速玉神社の元宮とも言われるところです。早玉神社よりこちらの方がずっと素朴で素敵な神社です。
 カメラは コダック・レフレックスII

by je2luz | 2006-07-22 12:08 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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