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LUZの熊野古道案内

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2006年 07月 16日

熊野の旅 熊野では・・・

 熊野辺りで、夏になって何か特別なものを食べているか考えてみました。
 昔の話ですが。春から初夏に掛けては『ウルメの寿司』『アジの寿司』などすしを作りましたね。秋口になると『アジのたたき』のシーズンに入ります。三寸ほどの小鯵をまな板の上で二丁の包丁でトントン叩くものです。ミカン酢を掛けて食べるのが作法でした。
 さて、今の時期、真夏に掛けて何かあったかな・・・と思い返しても、あまり無いですね。この辺だけのものと言えば、『茶粥の冷やしたの』でしょうか。
 『茶粥』と言えば、熱々をふうふう吹きながら食べるものと相場は決まっていますが、これを冷やしたものは又格別おいしいものです。
 今なら冷蔵庫に入れて冷やすのですが、昔は緯度に吊るして冷やしました。冷蔵庫では少し冷えすぎてアジも感じにくく、硬くなります。しかし、井戸の中の温度は食べごろに冷えるのです。井戸というものは非常にありがたいものでした。生の魚も夕方まで保存するのに緯度に吊るしました。今の保険所に言わせたらとんでもないことかもしれませんね。
 蕎麦を食べる習慣はなし、素麺を作るところでもなし・・・前に書いたようにややこしい食文化の無いところです。人が住み着いて以来、結構過ごしよい代わりに、裕福になる要素も無いところでしたからね。お殿様なんてものを見たこともなし・・・せいぜい戦に負けた公家さんや侍が落ちてきたくらいでしょう。都の風習を持ち込むほどまとめては落ちて来なかったようです。
 腹いっぱい食べてもすぐにお腹が空く・・・一合の米で一家が食べられるほどまさに水増しした『茶粥』が文化ですからね。
 茶の湯をたしなむ風習も無いので、一番茶を番茶にしてしまう贅沢な番葉があるからおいしい茶粥が出来るのですが、抹茶どころか煎茶も飲まないところだったようです。
 この紀州の番茶は『炊き出し』でヤカン一杯作りますが、これは冷えてもおいしいものなのです。残念ながらまともな番茶はあまり売られていないようです。
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カメラは イコンタB 523/16

by je2luz | 2006-07-16 12:59 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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