LUZの熊野古道案内

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2006年 07月 08日

熊野の旅 紀勢西線 串本駅

 とうとう、紀勢本線最南端の駅、いや本州最南端の駅、『串本駅』にやってきました。
 串本は民謡串本節に出てくる『大島』がすぐ前に浮かび、その島影のおかげで良港になっています。勝浦と並び漁業の町として栄えてきました。
 昔、串本駅は紀勢西線の東半分、紀伊木本駅(現熊野市駅)からの各駅列車の折り返し地点にもなっていました。時代は変わり、紀勢西線の一部だった鵜殿ー熊野市間は昔の紀勢東線であった側に組み込まれ、今では東海旅客鉄道(JR東海)の路線になっています。串本を走る各駅停車の列車も電車に代わり、新宮発田辺行きとか和歌山行きになっています。
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 串本駅は国道42号線から山の方に入ってすぐのところにあります。駅前には広場もあり駅前らしい形になっています。勿論、この周辺の中核であり、特急列車も停車します。
 串本と言えば、やはり『潮岬』ですが、この潮岬は景色が良い観光地になっていますが、船乗りにとっては恐ろしい難所です。一番南端に立って目の前の海を眺めれば理由が分かります。流れてくる流木などがものすごいスピードで右から左方向に進んで行きます。そして、沖に向かって岩礁が点々と見えています。この流れが『黒潮』で西に向かう貨物船など遅々として進みません。
 この難所では数え切れない数の船が難破しています。熊野灘全体では大変な数になるでしょうね。
 串本で遭難した有名なものにはトルコの軍艦があります。そのときには串本の漁師達が命懸けで救助に当たったそうです。いまでは、それを記念してトルコとの間に友好姉妹提携があるようです。
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 海の遭難に対しては昔から漁師さんたちはどんな時でも、何より先に救助を優先してきています。漁の途中で網を捨ててでも救助に向かう助け合いは国際的にも生き続けているようです。
 これが海の男同士だけではなく、レジャーのサーファーやプレジャーボートの時でも出動してくれます。山の遭難はものすごくお金がかかるものですが、海では請求も出ないことがほとんどです。小説などではなんだか山の男の友情なんて美化されていますが、現実では海の男達の心意気の方がはるかに美しいと思われます。
 紀州の海は平気で人の命を奪いに来ます。遊び半分に荒れた海には入らないでください。
 一報が入れば荒波で漁を休んでいた漁船までその遊びの人の救助に出てくれます。近年では近海漁業の漁船の救助より、レジャー族のための出動が多いくらいになっています。困ったことです。

by je2luz | 2006-07-08 07:28 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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