人気ブログランキング |

LUZの熊野古道案内

je2luz.exblog.jp
ブログトップ
2006年 06月 27日

熊野の旅 紀勢西線 湯川駅 2

 湯川は温泉場としては古いですが、小さなものです。
湯川の特徴は『ゆかし潟』と呼ばれる湖のそばに張り付いていることです。この湖は汽水湖で、鉄道の鉄橋のところで海に接しています。標高差の無い湖ですから、満ち潮になると潮が逆流して海水が混ざります。引き潮になると水が減り水位が下がります。

この鉄橋のところは写真では河原状態ですが、満ち潮になると幅一杯の川?海?になります。今は乾いた地面に生えている草も、ある一定の高さ以下は塩水に浸かります。したがって、一見草に見えても実際は海草というものが多いのです。
鉄橋の下には引き潮の時には降りられます。どんどん歩きまわれるのですが、満ち潮になると恐ろしい勢いで水面が上昇して海水が逆流します。
d0045383_1133018.jpg

鉄橋の勝浦側は先に書いた夏山を抜ける『夏山トンネル』です。
この周辺はトンネルが多くて蒸気機関車時代は乗客も機関士も難儀したところです。目も開けられない、息も出来ない区間でした。後年になると煙突に蓋を付けた機関車が導入されたくらいです。
d0045383_1142873.jpg

東宝でしたか?新東宝でしたか?『駅前シリーズ』に紀勢西線が登場したときには、ここがものすごい難所として描かれていました。『駅前シリーズ』なんて今では知る人も少ないでしょうね。加藤大助、三木のり平、森繁久弥、小林圭樹…辺りだったのでしょうか?ちなみにこの時のヒロインは新珠みちよさんでしたね。モデルになった駅弁屋さんは、今でも新宮駅、熊野市駅などの駅弁を作っている食堂です。そこの娘さんが美人だったかどうかは知りません。
もう、新宮には機関区も無く、蒸気機関車の汽笛も聞こえません。まず見ることはないでしょうが、紀勢線が舞台の『駅前シリーズ』を見ていただければ、昭和30年代後半の紀勢西線の情緒が味わえると思います。しかし、よほどの幸運か、熱意が無ければ日本のこうした映画に再び巡り会えることは無いでしょうね、これも、寂しいことなのかもしれません。
 カラー写真は ニコンF+ニッコール20mm

by je2luz | 2006-06-27 11:05 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : https://je2luz.exblog.jp/tb/3307360
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]


<< 熊野の旅 紀勢西線 太地駅      熊野の旅 紀勢西線 湯川駅 1 >>