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LUZの熊野古道案内

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2006年 06月 25日

熊野の旅 紀勢西線 紀伊勝浦駅 3 漁港勝浦

 観光地勝浦のもう一つの柱が漁業です。近海漁業は勿論遠洋漁業の船も多く所属する大きな漁業基地です。
 南紀の海は外洋ですから、小さな入り江では海が荒れるとすぐにつかえなくなります。良好な自然条件のところで陸路もそこそこ良い所でないと立派な漁港に育ちません。勝浦は目の前に浮かぶ島のおかげで天然の良港になっていますし、鉄路も国道も通っています。更に、さほど広いわけではありませんが、紀伊半島にしては広い方の背後地もありました。更に、古くから温泉地として関西では有名で多くの温泉旅館が建ち、観光客、湯治客がたくさん来るので高級魚の地元消費も多かったのです。色んな条件から勝浦港は大きく発展して行きました。
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 この船溜り(ふなだまり)は沿岸漁業のものです。小さな船で沿岸に住み着く魚や黒潮に乗って回遊してくる魚を獲ります。こうした漁船はこの沿線津々浦々にあります。勝浦の漁師は港と言う面では恵まれています。海が荒れても避難することなく自分の係留地で過ごせること、魚市場がしっかりしているので値段がつきよいことです。
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 勝浦の漁業でほかと違うのは遠洋漁業の基地になっていることです。
 写真の畝は大分県船籍の漁船です。漁船は所属する漁港を出てからは母港以外に寄航し燃料や物資の補給をし、積んだ肴も下ろします。
 よその船にもたくさん来てもらうことがセリにかける肴の量を確保して仲買人を引き付ける重要なことになります。
 陸路の搬送は決して良いとは思えません。東京までは600Km近くありますし。手前100Kmは高速道路もありません。新宮・熊野・尾鷲を通って国道42号線を走るのです。京阪神の市場にもかなり改善されたとは言え紀伊半島をぐるりと回って走るか、新宮まで戻って国道168号線にはいるかしかないのです。船が走るよりはトラックの方が早いですが・・・
 援用の船のカツオやマグロの水揚げの国内での比率か昔のように高くないようです。どうしても、資本力の大きさ、市場への近さ、加工、保管施設の規模などから。焼津、清水、三崎などに勝てないようです。こうした差は徐々に拡大しているようです。
 勝浦港は援用の船が入るので検疫所・税関の出張所があります。港と言うものは何が入ってくるか分からないところなのです。麻薬などは昔から入っていたようです。マグロのお腹に麻薬を仕込むなんて古典ですね。しかし、今や、南方ルートではなくなってきていますからこちらも重要性が落ちているのかも・・・
 那智勝浦町を地道に支えているのは観光よりは漁業の方かもしれませんね。
 旅館で出る魚はやはり新鮮ですよ。それしか取り得の無い南紀ですがね。

by je2luz | 2006-06-25 13:10 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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