LUZの熊野古道案内

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2006年 05月 17日

熊野の旅 特別記念物とは・・・1

 先日の朝日新聞に『獅子岩』について載っていました。
 獅子岩が崩壊の可能性があると言うものです。
 いつものようにまるで新事実が現れたがごとき扱いです。まあ、これは熊野市役所も悪いのですが・・・
 役所と言うところの記録の保存の無さ、役人の記憶能力の無さ、こうしたことと、新しいことをやったと言いたい体質がこんな発表になったのでしょうね。
 この問題は昔から指摘され、熊野市においても保存方法付いて調べたことがあることはここにも少し書いたことがあると思います。
 獅子岩は砂が固まった比較的柔らかな岩で出来ています。だからこそ波や風の浸食で今のような形に作られたのです。その風化、浸食は今も進行中です。ほんの少しずつぽろぽろと砂が賭け落ちています。それも穿たれて白く見える部分がその状態なのです。獅子岩の口の部分などです。これは鬼ヶ城の千畳敷の天井部分と同じです。
 獅子岩のあごが欠ける話も千畳敷の天井の石が落ちる話も書きましたね。これは何時起きてもおかしくないのです。
 山崩れのように予兆があるとか雨が降ったとか、地震だとかではなく、まさに『音も無く』落下してきます。地面に着いた時だけ地響きを立てるのです。下にいれば何十キロ、何トンと言う岩につぶされた意識も無いまま煎餅になります。
 この風化による浸食の進行と共に獅子岩は一枚岩ではありません。写真でも岩の切れ目が見えていますが他にもこれが走っています。つまり、上の部分がズレ落ちてもおかしくないのです。
 獅子岩はあごの欠落と頭部のズレ落ちと言う二つの破壊要因を抱えているのです。それが進めば獅子岩が獅子の形ではなく束の岩になってしまいます。
 形が変わって観光資源にならないことよりも非常に危険なことです。石ころが落ちてくるのではなく、つぶされれば普通のユンボやブルドーザーで救出できるものではありません。巨岩でつぶされ葉っぱをかけないと動かせないものがかぶさってきます。
 こうした状況の進行は地質学的なことですから、数年なのか数百年なのか数千年なのかは分かりません。しかし、こうしている今落下していてもおかしくないのです。
 この経緯については次回にも書きます。理由は熊野市が前回調査したときのことを記憶している数少ない1人だからです。
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カメラは コダック メダリスト
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by je2luz | 2006-05-17 12:25 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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