前にも書いたように『丸山千枚田』には上から入ることが感動する第一条件です。
歩いての散策なら風伝、とおりの二つの峠を歩いて必然的に千枚田の上に出てくるはずなのですが、来るまで来ると調子よく風伝トンネルを抜けてl、旧道に入らずに下から入る道まで言ってしまうことが多くなります。くれぐれも最初の標識を見落とさないでください。同じ入るならいいほうから入ってください。
途中、道路からも千枚田を一望できる場所もあります。あまり広くないので難題も車を留めることは出来ませんが、めったに車が来ないので記念写真くらいは充分取れます。それに、千枚田に付いたら展望台も用意されています。
丸山地区に上から入ると集落や田圃の一番上に出ます。眺望が開けて遥かかなたまで見えるところです。そして、谷底ははるか下になります。まさに、山の中腹に田圃を造成して住み着いたのです。田圃が出来ているからそこが集落に見えるだけで、他と同じように木が植わっていれば険しい山にしか見えず、ここを開いて住み着こうなどとはほとんど誰も思わないでしょうね。
しかし、ここに住み着いた先人たちの中に、『よし、ここなら田圃が作れるぞ。ここに住むぞ。』と見抜き、さらに、それを実現できる土木技術を持った集団が居たのでしょうね。地形的には人の動きが始まった時には『道』がこの辺りを通ったでしょうから、幾つものグループも通ったでしょうが、ここの先人がこんなところを選んだのだと思います。
今の土木技術をもってしても気の遠くなるようなお金と時間がかかりますが、この人たちは一体何年かかってこれを開いてきたのでしょうか。
続く
カメラは
コダック メダリスト