LUZの熊野古道案内

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2006年 04月 21日

熊野の旅 木本代官所の松

 紀州藩のお殿様が居た和歌山から50里も離れたこの辺りは直接治めることが出来ないので代官所が置かれました。つまり『お代官様』が居たのです。
 代官所は木本町の漁師町からは少し離れ、海岸からも離れた所にありました。ややこしい下々からも、恐ろしい高波、津波からも離れたところに構えたのでしょう。
 この代官所は何時の時代に無くなったのか分かりませんが、木本小学校の敷地の一角になります。木本小学校は昭和30年代くらいに少し位置を変えました。新校舎を建てるのに資金が無かったため、敷地の一部、校舎と講堂のあった部分を売り払いました。今では『木本代官所跡』と言うところには天理教南紀大教会が建っています。
 代官所が取り壊されたのは、木本小学校旧校舎が作られた時だとすると、明治時代なのでしょうかね。小学校の校門の脇に松の古木が立っていました。そして、この松を待ちの人は『代官所の松』と呼んでいました。
 小学校の敷地が天理教に売られたときも、この松の一角は除外され、その古木は道端に威風堂々と立っていました。
 しかし、戦後に入ってきて猛威を振るった『松くい虫』はこの老木を見逃してくれませんでした。段々と樹勢が衰えとうとう10年ほど前に枯れてはじめてしまいました。消毒、更には樹木医にもかかりましたが中心部が空洞で助かる見込みも無く、住宅街の真ん中なので倒れるに任せるわけには行かず切り倒しました。そして、今は写真のように切り株が残されたままです。中が完全に空洞化して巨大な植木鉢状態です。
 樹齢からすると代官所跡に植えたものではなく『代官所の松』の名の通り代官所のあった時からの松のようです。この状態ですから後数十年で跡形もなくなると思います。
 切り株とその根っこはシロアリの元になりますから、当初はきちんと処理をしたのですが今はどうしているんか知りません。この根っこにシロアリが入れば周囲数十軒の家が巻き添えになるでしょうね。
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by je2luz | 2006-04-21 10:31 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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