熊野古道は熊野市のみならず全線杉木立の中です。昔の街道、日光街道、箱根なども杉並木に守られています。しかし、熊野古道は杉並木ではなく杉木立、杉林、杉の森の中を通っています。
紀州は林業の国です。山も大峰山の高台などを除き、岩山ではありません。見事に植林された美林が続きます。
海岸を持つ熊野市でも面積の9割ほどが山林になります。その9割ほどが人工林でさらにその6割ほどが杉です。
花粉症の人には杉の花粉も桧の花粉もアレルギーの対象になるようですね。杉と桧は時差出勤で花を咲かせるようです。と、言うことは二月の末から五月まではどこかで咲いていると言うことでしょうね。
花粉症などと言うものは元来ほとんどなかったもので、食生活の変化、複合汚染、回虫が居なくなったなどによる日本人の体質変化で大量発生しているとも言われています。しかし、我が家の息子も花粉症です。東京に居ても起きるようです。それに、杉桧だけではなくほかの花でも起きるようですね。
しかし、花粉症の人はわざわざ杉桧の開花期に林業のメッカに来ることはないと思います。一旦引き起こしてしまうとここに居る時だけでなく少なくともこのシーズンは引きずるようですからね。
熊野古道にいらっしゃいと言いながらこう書くのは、せっかく来て病気まで起こしたのでは、熊野詣のご利益などなくなりますからね。
お賽銭が足りないから花粉症が出るのかもしれませんが・・・・
この美しい杉木立の中の熊野古道が最悪の結果を招くこともあるかもしれませんね。
アレルギーの方はゴールデンウイークを過ぎてから散策されることをお勧めします。
カメラは
フォクトレンダー・ビトー2