1976年5月30日~6月2日 7J1RL と言う日本アマチュア無線連盟の局が運用されました。
場所は太平洋のまっただ中・・・東京都小笠原村沖ノ鳥島です。
東京から1740Km、硫黄島から720Kmの南の果てです。
小さな珊瑚礁の岩礁ですが、日本の領土です。
戦後、ずっと放置されてきましたが、領土があれば領海があり、更にその外に排他的経済水域が存在します。
かすかに海上に頭を出している岩礁をもって「領土」としていたし、浸食で段々小さくなりますから、沈めば日本の領土ではなくなります、
それを待ちかねてソ連の監視船が張り付いたりしていました。
それでは困ると言っても日本国は動きませんでしたから、アマチュア無線家が移動運用して領土であることを表明しようとしたのです。
アマチュア無線界にはDXCCというのがあり、国によって分けられた区分と、本土方離れた孤島などを別枠で認めるものがあり。日本の連盟がこの沖ノ鳥島を別区分の日本領分として申請し、認めて貰いました。
しかし、この新カントリーも色んなクレームとかで今では小笠原の一部に戻されています。
そこまでやって確保しにかかった沖ノ鳥島は19801年代に入ると日本国が動いて、リーフの保全工事を行って今はコンクリート護岸などで保護されているようです。
しかし、浸食もあって岩が露出しているかどうかぎりぎりだとか・・・
と言うことで、中国が「最早日本の領土ではない」と言い出しています。
ややこしい問題だし、その岩礁自体にかちはないのですが、経済水域の問題や海底に沈んでいるレアメタル資源の問題があります。
それに、中国の目的が南沙諸島のようなことであればやっかいです。
日本は「領土」に関して敗勢以来弱腰です。
「竹島」「尖閣」「歯舞色丹」だけではなく、この南海の小島も問題になっているのです。
一応、気にとめておいてください。