LUZの熊野古道案内

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2006年 03月 11日

熊野の旅 番外 宇陀市室生区 ギャラリー夢雲

 室生村に出かけたときに知人に引っ張られて『ギャラリー夢雲』と言うところにつれて行かれた。これは当て字で『ムーン』と読ませるようです。
 パンフレットによると『築後300年の古民家を・・・』とありますが、室生辺りの典型的な民家を改造した貸しギャラリーです。300年はどうなのか知れませんが数回の改築を受けて使われてきた古い建物です。典型的な百姓家です。
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 囲炉裏を炊くことによって家が強くなっていたものが、囲炉裏を炊くことが無くなって弱くなるのは、こうした古い建物の常です。この家ももう、数十年囲炉裏が炊かれなくなり煙が屋根裏まで届くと言うことはなくなっています。
 昔は寒い地区にはシロアリの被害は少なかったのですが、この寒い室生でまさに家中シロアリに食い荒らされています。高台にあり湿気もさほど無いと思われますが・・・
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 私が興味を持ったのはこちらの離れの方です。
 おそらく大正から昭和の初期に立てられたものと思われる、この辺には似つかわしくない明るい離れ座敷です。
 室生は寒いところですから、兼好法師の言い分とは違い『冬を旨とし・・・』でとんがり屋根に開口部の少ない建物です。それに比べ、この離れは『夏を旨とすべし・・・』なのです。
 この田舎でこうした建物をその次代に建てようとした当主のハイカラ気質がうかがえ、それを立てることが許されるこの地区におけるこの家の格の高さがしのばれるような気がします。
 この貸しギャラリーは室生と西名阪針インターを結ぶ道路から横道に入る不便なところにあるのですが、結構来客者が来ていました。
 大阪・奈良などからなら半日での日帰りが可能な立地条件もあるのかと思いますが、この辺りのは他にもギャラリー・アトリエがあるようです。
 夢雲では住居部分を使って喫茶をやっていますが、通常ならとても営業できる立地ではないのですが、来場者によって結構お客は居るようです。
 こんな不便?なところで貸し会場が成り立つ?・・・熊野・新宮では少し考えにくいことです。
 私はこうした人たちを『文化人』と言いますが、この紀州のも随分流入してきていますが、生活の糧を得る場所を外に求めている人が多いような気がします。
 紀州の外れの住民はは山賊と海賊の末裔で文化の香りとは今でも縁が薄いのでしょう。
 夢雲のブログは
http://gallerymoon.cocolog-nifty.com/moon/
 にありました。

by je2luz | 2006-03-11 12:58 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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