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LUZの熊野古道案内

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2006年 03月 09日

熊野の旅 番外 宇陀市室生寺2

ももしきや ふるきのきばの しのぶにも, なほあまりある むかしなりけり
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 などと言う百人一首が思い出させるように桧皮葺の軒先に軒しのぶこそ生えていませんがコケが生え雑草が生えかけています。
 山間で杉木立に囲まれたの日当たりの悪いこうしたお寺の建物は一年中湿気が多く、吸湿性の強い桧皮葺の屋根は「乾く間もなし」なのです。その屋根を支える垂木、小屋組みも木にとっては最悪の条件の元にあります。
 お寺を建てたときはもっと明るく切り開いた場所に立てたはずなのですが、長い年月で周囲の木々も大きくなってお堂を覆い隠すようになってしまったのでしょう。
 私たちは、うっそうとした木立の中に静かにたたずむこうしたお堂の方が『それらしく』見えて好ましく思えます。しかし、お堂にとっては過酷な状況に違いありません。
 町中にある寺院は手入れされたお庭に囲まれ、こうした湿気の中におかれることもありません。戦乱からは逃れられたのですが、それ以上に過酷な自然環境におかれる建物も多くあると思います。
 周囲の木々を払い、明るくなったら、ムードは少し損なわれますが、送検等にまでは行かなくても、もう少し建物にも配慮してやって欲しいものです。

by je2luz | 2006-03-09 12:44 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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