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LUZの熊野古道案内

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2019年 09月 23日

炭酸ガス 地下貯留

 どんどん放出され続ける二酸化炭素を気体から固体に変えてくれていたのが、植物とサンゴです。
 植物は炭酸同化作用でCO2を糖・炭水化物に変えて成長してゆきます。
 サンゴは海水中の炭酸ガスを炭酸カルシウムに変えて骨格として成長しますが、養分を作っているのは共生する藻だそうで植物の活動みたいですね。
 こうした営みは太古から繰り返されてきて、徐々に酸素濃度の上がって人間が暮らしよくなってきていたはずです。
 イギリスで「産業革命」が始まり、蒸気機関が発明され、町が真っ黒になるほど石炭を焚きだしてからじわじわ炭酸ガスが増え、地球温暖化が始まったそうです。
 日本では明治に入ってから一気に近代化・工業化が進みました。

 こうした地球温暖化に悪い化石燃料の消費を抑え、排出量を削減しようと世界が動いたのは京都で国際会議が行われて「京都議定書」と言うのが採択されたときからですね。
 リオデジャネイロでもその続きがあったのですが、工業化が進んで排出量が多い代わりに繁栄している国と、発展途上国の利害関係が相反しているし、各国の思惑も違うし、人類の危機だと言われても一向に進みません。
 かと思ったら、アメリカはトランプさんは「関係ないから抜ける!」と抜けちゃいますしね。
 世界中の次世代の人たちが立ち上がっても、政治家やお金持ちは無視ですね。

 その、無関心に見えるアメリカもかなり前には熱心に研究開発していました。
 しっかりした地盤・岩盤のある北米大陸だから実用化出来る方法ですが、炭酸ガスを地下に圧入して閉じ込めようという方法です。
 方法としては炭鉱の跡を使うとか、地下水に溶け込ませるとか、深海にある「メタンハイドレード」にして閉じ込めるとか色々あるようですが、実用プラントが完成したというニュースが出たのは随分昔なんですが、その後は進んでいないようですね。
 これも理論的には良い方法ですが、膨大なエネルギーと資金がいるので実業界には興味のない事業でしょう。
 人類のことをきちんと考えるなら、実業界とか財界とかの富を巻き上げてでも取り組むべきなんですけどね。
 こうしたことが技術的には出来そうだというニュースを流すことには抵抗勢力もあるでしょう。

 この方法では二酸化炭素はそのまま保存されるので、漏れ出したりすれば元の木阿弥です。
 二酸化炭素を分解して「炭素」と酸素に分けて「炭素」だけを保管するほうが場所も取らず永久に変化・変質しません。
 石炭を作るってことですが、結構エネルギーが要るようだし、炭素って結構危険なところもありますね。
 「炭塵の術」なんてのを忍者も使ったし、炭鉱事故の多くもそうですからね。
 こうした部門で日本が前を走っているってニュースが出ませんね。
 どうも、「環境先進国」って、自画自賛みたいに感じます。
 
炭酸ガス 地下貯留_d0045383_20274924.jpg



by je2luz | 2019-09-23 04:27 | 雑感


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