熊野市には七色ダムという水力発電所はありますが、大きな工場はありません。
尾鷲市は「三田火力発電所」があり、稼働させるための従業員、保守管理の従業員、関連企業の従業員などで大勢の人間が働いていたので、市内あちこちに社宅があり、それに伴って商業施設実多くありました。
発電施設の「償却資産税」も入るので尾鷲は財政に余裕もあった時代があります。
発電機は年数が経つと償却が終わってくると税が減ります。
広がった財政を賄うために発電機の増設も許可して増やしたのですが、技術の進歩で発電などがリモートコントロールでき人間が少なくて住むようになり、大幅な人員整理もありました。
税のために発電機の増設を認めるのは原子力発電所でも同じです。
公害や危険性に目をつぶってでも財政規模の維持に走るのが一般の自治体なのです。
企業の常套手段で尾鷲での現地採用の人員なども遠隔地への転勤命令を出し、かなりの人が退職したようです。
他所から来ていた人は転勤してゆくし、尾鷲の人口が一気に減ったこともありました。
まあ、熊野市でも池原ダム。七色だもなどの発電所がリモートコントロール化された時期に電源開発の社宅が空き家になった歴史があります。
企業城下町って産業構造の変化が起きると振り回されます。
これが尾鷲繁栄のシンボルだった「三田火力発電所・集合煙突」です。
もう、発電が停止され解体を待っているのです。
中部電力の従業員は残務整理湯押印以外は居なくなりました。
燃料を管理すsる企業も不要になりました。
この広大な用地と施設が不要になると、不動産などの価格など計算も出来ないでしょう。
この愛多用地に「バイオマス発電所」を作る計画があります。
南牟婁郡・熊野市・尾鷲市・北牟婁郡全部のゴミを集めtレ処理をする「広域ゴミ処理場」をここにつくるという計画も出てきました。
バイオマスは継続性に疑問があります。
ごみ焼却施設に関しては、町の真ん中に他所のゴミまで持ってきて焼くということに尾鷲市民の抵抗感があります。
されに、中電が不要だから使ってくださいと申し出た施設もうまく使えそうにないと言う話も出てきました。
目的の違い施設に転用するのは新規に作るより高くつくこともありますからね。
「広域ごみ処理センター」はこの場所でなくても尾鷲市が手を上げていますから、尾鷲市内の何処かで作れないと困るのです。
熊野市の焼却炉も動いては居ますが、西地市長時代に作ったもので寿命が来て、補修しながら使っています。
南牟婁郡はゴミペレット燃料化、RDFでやってきましたが、大事故を起こしたことのある三重県のゴミ発電所が停止することになり行き場がなくなって居ます。
尾鷲。紀北のごみ処理も自妙が来ているのでなんとかしないと動きが取れないのです。
うまい具合に全部の炉が建て替え時期なので話はまとまり良かったのですが、実際の建設は一筋縄では行かないかも知れません。
昭和の合併以来尾鷲市は熊野市より少し人口が多かったのですが、火力発電所の廃止などを踏まえて予想される人口は熊野より減るのではないかと言われます。
城下町って落城すると寂れるのも早いのかも知れません。