新暦の暦でも、9月といえば空きらしく感じます。
季節にあっている旧暦では、今は8月、中秋です。
ほぼ一ヶ月遅れているので、「中秋の名月」は14日です。
今年は敬老の日が16日月曜なので14・15・16日と連休です。
中秋の名月に南牟婁郡周辺で行われる「たばらして・たばらせて」はこの14日にやるのかな?
この風習は全国広くあったようですが、日本のハロウィーンです。
お月見にお供えしたものを子どもたちがもらいに回ったものです。
「供え物を賜ばる」から来たのでしょうね。
昔は「蒸した芋」「月見団子」などを貰ったそうですが、今では「袋菓子」が用意されているようです。
西洋ほど図々しくないので、「くれないと悪さするぞ!」なんて言いません。
今の子は「おおきにー」と言うそうです。
残念ながら私が育った頃には飛鳥町小阪地区にはその習慣は残っていませんでした。
爺さんに言わせると、「もらう」ではなく「盗んだ」そうですけどね。
「だんなし・旦那衆」でなければゴジャゴジャ居る子どもたちに配る余裕はなかったのでしょうね。
小作制度のあった時代の貧富の差は大きかったですからね。
「おしん」のドラマではもう一つその面が描けていませんでしたね。
まあ、奉公に出されてからがメインでしたからね。
今月は21・22・23(秋分の日)と三連休がもう一回あります。
その頃になると昼間もすっかり秋めくのですけどね。
心配なのは「秋台風」ですね。
伊勢湾台風は昭和34年(1959)9月26日に潮岬に上陸しています。
伊勢湾台風は895hPsと言うおばけ台風でした。
室戸台風・昭和9年9月21日 第二室戸台風・昭和36年9月16日
狩野川台風昭和33年9月27日
地名が付けられる台風は被害が大きかったものです。
細かい台風が数来る方が良いのかも知れません。
これが伊勢湾台風の進路です。
この辺はもちろん、伊勢湾全域が台風の右側に入ったので、風。雨。高波、高潮全てが大きくなったのです。
おまけに上陸しても勢力が落ちなかったようです。
名前がつくような台風は来なくて良いです。
風流に…
いまこむと いひしばかりの ながつきの
ありあけのつきを まちいでつるかな 素性法師
坊主めくりだと「坊主」になります。
有明の月となるとよも更けて9時半10時にお話ですから、テレビもなかった時代では待ちかねたでしょう。