続けて昭和39年のオリンピック直前の東京について書きます。
戦後の復興期が終わりかけた頃で色んなことが大きく変わった時代です。
この少し後になると銀座には「みゆき族」なんてのがうろつくようになりますし、世の中はミニスカート時代になって行きます。
大学生も学生服からブレザー、スーツに変わりました。
今載せているシリーズはその大きく変わる時代の真夜中から明け方へ掛けての銀座周辺です。
何てこと無い路地裏のゴミ出し風景ですが、この時代は最先端の光景なのです。
「セキスイ」がプラスティックのゴミペールを出し、東京都に承認され五に圧名に革命が起きた時なのです、
同じ銀座の光景です。
東南アジアの光景では無く、半世紀前はほとんどこの光景だったのです。
分別も無し、ゴミは増える一方・・・
ひたすら東京湾を埋め立てて処分・・・「夢の島」なんてすてきなものが出現してくる時代です。
金に換わるものは明け方に大八車・リアカーを引いたゴミ集めの人が回収していました。
今は集積場のゴミを横取りすると窃盗罪に問われますね。
「セキスイのゴミペール」は丈夫に作られていたので、ゴミ回収の時に投げ出されても持ちこたえたのです。
かくして、その方式が全国に広がったのです。
さすがは銀座!
この時代にビニール袋でゴミ出しするお店もありました。
もちろん無分別です。
諸外国と違うのはほとんどの道ではこのように綺麗にされていました。
でも、吸い殻はゴミだと思われていない時代です。
ゴミ一つとってみても、時代は動きますし、お国柄も出ます。
でも、ゴミは減らないようです。
生物分解性のプラスティックの普及も進みませんね。