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LUZの熊野古道案内

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2006年 02月 27日

熊野の旅 熊野の地名 新出町

 熊野市木本町新出町(しんでまち)が私の住んでいる町内ですが、この字名は今では通称としてしか存在しないものです。
 熊野市の戸籍・住民票などの書類では木本町全域が字名無しの通し番号の番地になっています。町中は松本峠の登り口にある『笛吹橋』のたもとを1番地にして海岸沿いに右回りで付けられてゆきぐるりと回って3000番台まででほぼカバーしているようです。
 木本と言う町はこの1番地から木本神社周辺に掛けての入り組んだ漁師町からスタートしたようです。町の形態は古くから都市計画的に作られたようです。
 浜沿いに一本の道、『本町通』と作りそれに平行な細い道と直角に交わる横道で碁盤状につ呉れれています。本当に小さな町なのに整然としています。
 町並みは整然としているのに町名を付けるのに1丁目、2丁目、3丁目と付けてきてそれから先は関船、布袋、新出と同じ本町筋なのに変わってしまいます。普通なら4丁目・・・6丁目になると思うのですがね。江戸時代には水がなくまともに民家もないので木本の町に入れていなかったのかもしれませんね。
 面白いことに真直ぐ伸びてきた本町通は新出町に入るところで折り曲げられて海岸の方へ15mほと平行移動させられています。岩山はあるのですが敢えてそこまで曲げなくて良いのに曲がっています。
 ここの部分では今は岩山を切り取った部分から鉄道沿いに井戸川方向に流れている木本の裏山からの『高城川』が行き場をなくして岩山沿いに海に流れ出ていた時代があるはずです。河口が砂利でふさがれて水はけの悪い川であったと思います。
 大昔の木本にとってはこの新出町の部分はまさに町外だったのではないかと思います。それで『新しくできた突き出した町』と言う感じで『新出町』と付けられたのではないかと私は推測しますが史実は知りません。
 おかしなことに『土地台帳』ではここを『新田町』と記載しています。木本には本当の『新田』という田圃の開発されたところがあり、木本で「しんでん」というとそちらのことです。
 『しんでまち』などという余り無い地名で電話などで「しんでまち」といっても「しんでんまち」と取られてしまう状態ですから明治時代とかに土地台帳を整備する時、えらいお役人様が聞き間違えるかどうかして『新出』が『新田』になってしまったのではないでしょうか。
 それと言うのもこの小さな町内では全域砂利でとても田圃が作れる土壌ではありません。田圃の跡もありません。この狭い木本に新田と言う地名が二つあり、片方の『新出町』の『新田町』の方はここに土地があり土地台帳を見たことのある人しか知らないと言う不思議なものです。
 土地台帳も通し番地なので200番後半から300番前半ならこの辺ですが、番地の配置を知らなければ町の反対側の本当の新田で土地を探すことになります。
 土地台帳のいい加減さは、『全く同じ字名同じ番地』の土地が離れたところで同時に存在するなどと言うふざけたこともあるのです。都会なら大変なことになりますね。

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カメラは イコンタ522/24

by je2luz | 2006-02-27 12:22 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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