熊野の地名に『立石』(たていし)と言うところがあります。場所は熊野市有馬町になります。
写真のような『石』が立っているのでこの地名になっているようです。元々。この有馬の辺りは七里御浜の砂利浜の続きで大きな石など存在しないところです。この石は『道標』として立てられたものです。
何を掘ってあるのか分からないほど風化してありますが、本宮直行コースと新宮コースに分かれ目印だったようです。
新宮方向は七里御浜沿いにほぼ真直ぐに行けばいいのですが、本宮への道は険しい山越えになります。それにこの新宮方面行きの浜街道から分かれて今の紀和町越えの311号線への分かれ道はここだけではなく色んなところにあります。何度か選択のチャンスがあるのですが、最初の分岐点になります。
場所は花の窟から42号線の旧道になる有馬市街に入り昔の道にしては珍しい直線道路を約800m進んだ、道が曲がるところにあります。左に曲がると今の国道42号線に合流します。直進する細い道が右方向で山越えの本宮道になるのですが、ここの標識と今の道はどうも合致しませんね。
真直ぐ伸びる道はそのまま延び続けて志原尻で国道と合流します。左に曲がる理由がないのです。おまけに、花の窟寄りなら山沿いの道に入れますがこの辺りに来ると沼地になって横切りにくいのです。私としてはどうも納得しにくい分岐点です。
ただ、地名も『立石』なので古くからここに立っていたものと思われます。
この『花の窟神社』からの有馬町以内の直線区間の途中に、以前取り上げた『郷土資料館』があります。ただ、直線過ぎて歩くには面白くない道です。