LUZの熊野古道案内

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2006年 02月 22日

熊野の旅 この半世紀の熊野の開発計画 5

 『金山パイロット』についてもう少し書きます。
 ここは前に書いたようにみかんの一台生産地を目指して国の事業として作られたものです。
 昭和39年(1964)に農業法人が出来ていますから、その当時の完成です。この年は東京オリンピックの年です。戦後の復興期が終わり生活に少し余裕が出来て、庶民でも果物を食べられるようになって来た頃です。
 段々畑と里山であったところを切り崩し、全域に農作業用の車両が入るように作業道を張り巡らせた近代的なものです。
 山を切り崩して造成したところだけに水はけはものすごく良いものになりました。
 かんきつ類をはじめ果実は生育期に大量の水を欲しがります。この農園は土中の有機物もほとんどない新規造成地だけに水が全く不足します。そのため、一番高い山の上に巨大な水のタンクを据え、はるか下界に広がる『山崎沼・大前池』の水をくみ上げて樹園地全域に水を供給する施設を作りました。100haを超す農地にスプリンクラーを配置しました。水の量は下の沼地であるだろうということでした。

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 一寸分かりにくいですがこの建造物は山頂の巨大タンクに水を揚げるために作られた中継タンクです。ここで中継して上に揚げました。
 しかし、下の沼地も水源は産田神社のそばを流れる小さな『産田川』です。雨が降らず渇水になると元来の水田用水さえままならないのです。沼地にたまった水を揚水したところ、『アオミドロ』などの生物が大量にくみ上げられタンク内はヘドロで一杯になります。当然のこととしてスプリンクラーは目詰まりして使えなくなりました。当たり前と言えば当たり前のことです。
 トラブル続出で何度も改修工事が行われましたがすぐに放置されました。これらもすべて補助行政です。
 更に、この辺りは豪雨地帯です。台風や集中豪雨時には造成した農地はもちろん作業道から土砂が流失します。雨のたびに補修が必要であり、測光も完備しなくてはなりません。
 みかんがまともに採算が合わなくなってもそうした補修・整備が延々と行われてきました。こうした補助金を入れた施設は使われないのは一向におとがめないのですが、用途変更などで取り壊そうとするとおおむね8年間は待ったが掛かります。
 無計画につくろい土木を繰り返していたので「リゾート法」の時も地元の「金山小学校」を建設する時もそちらからの待ったがでて手間取ったものです。
 この上のタンクに登る道が荒れているので今の私の車ではしんどいので中継タンクのところでUターンしました。三階建ての大きな建物波のタンクだったのですが・・・
 金山パイロット中に落差で水を負ける高台ですから。見晴らしの良いすばらしい場所です。

by je2luz | 2006-02-22 13:01 | 熊野 | Trackback | Comments(0)
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