ニュースでやっていました。
「デジタル・ツイン」という技術で、橋など試験用の模型を作らなくてもコンピューター上に再現して、荷重や振動のシュミレーションを行う技術が実用化に向かっているとか・・・
橋梁などが想像以上に傷んでいることが問題になったのは木曽三川に掛かっている名四国道の橋が腐食しているのが発見された事件以降でしょう。
あれはコンクリートとの接点部分での腐食で、その後、道路標識などが突然倒れる事例なども一杯出ました。
他にも金属疲労の問題などから、海砂による鉄筋の腐食と膨れた鉄筋によるコンクリートの破壊など色々出てきました。
この辺でもトンネルの壁面とか鉄道の橋脚なども「打音検査」で検査していました。
現場に足場を組んだり大変な作業ですから、とても手が回らないようですから、「デジタル・ツイン」は良いとは思います。
でも、心配なのは・・・
奈良とか東名でも問題になった「手抜き工事」はこのシュミレーションの土台を無効にします。
そして、このところ表面化した大手企業の「材質検査偽装」もこの技術の信頼性を損ねますよね。
大体において、コンピューターというやつは与えられるデータが正しい物として計算しますからね。
何とか大臣の出す収支報告書のようなデータから計算したら結果はでたらめになりますね。
確かに日本の国道・高速道路は高度成長期の頃に作られた物が多いですから、壽命も近づいているのでしょう。
ビルなども子供の頃には「木造は駄目だけどコンクリートの建物は長持ちする」なんてのは「作られた神話」でしたからね。
鬼ヶ城や獅子岩の張り出しでさえ風化して時々落下するのですから・・・
木本隧道には確か、「破断帯」のようなのが隠されていたように記憶します。
継ぎ接ぎだらけの日本列島ですから仕方ないかも知れませんね。
放射能を持った廃棄物を埋める所も無いので蒙古に埋めさせてくれなんて言うくらいですからね。